二次会の会場であるカラオケ店からの帰り、
タクシーで若手指導員のY君と乗り合わせた。
Y君は、外部の研修に参加するのは初めてだと言う。
もう、酔って、ぐでんぐでん状態である。
二次会は爆発的に盛り上がり、
飛んで、跳ねて、歌って、踊って、
仕舞いには脱いでいる奴もいた。
Y君は、シートに身体を埋めたまま、
独り言のように語り始めた。
「あ〜、もう、めっちゃ、楽しかったです。
めっちゃ、楽しかったです。
ボク、こういう研修初めてなんです。
こんなに楽しいとは思いませんでした。
初めは、コキャクソウゾウって何なんかなと思ってました。
いろんな人が来て、いろいろ言われて。
もう、研修ばっかりで。
川崎さんからもいろいろ言われて。
なんで、そんなこと言われるんだろうと思ってました。
でも、自分で変わってみよう、やってみようと思って。
で、やってみたら、これが楽しいんです。
ホントに楽しいんです。
仕事って楽しいんだなと思って。
でも、やってることって、普通のことだと思うんです。
当たり前のことだと思うんです。
ああ、
めっちゃ、楽しかった〜。
川崎さんって、年いくつなんですか?
ええええ!!マジっすか?
ええええ!!マジっすか?
え、え?マジ、いくつなんですか?ええええ!」
タクシーはホテルに到着した。
Y君は柱に抱きつきながら、
先輩に抱きかかえられながら部屋に帰っていった。(と思う)

