指導員のYさんと訪問した卒業先宅は、
競合校の近くにあった。
実際、お姉さんはその競合校に入校した。
近くの学校の方が安心できると思ったのだろう。
そのお姉さんには2歳下の妹さんがいた。
指導員のYさんは、お姉さんの時同様、粘り強く訪問した。
そして、その甲斐あって、
妹さんの申し込みを獲得することができた。
決め手は何か?
Yさんが何度断られても訪問し続けたこともあるだろう。
Yさんが少し陰のあるイケメンだったこともあるだろう。
しかし、最も大きな決め手は、
競合校の教習だった。
お母さんはYさんにこんな話をしたそうだ。
「教習中、指導員が足をダッシュボードに乗せていたって、
お姉ちゃんが言ってたんですよ」。
なぬ?
ダッシュボードに足を乗せて教習?
うそだろう。
大昔ならあり得る話かもしれないが、
わずか2年前のことである。
有利な立地にあぐらをかいていると、
気付いた時にはもう取り返しがつかないことになる。
そのお母さんは、満面笑顔でYさんを出迎えてくれた。
おそらく、ちょっとやそっとでは、
もう近くの教習所には行かないだろうし、
知り合いのお母さんにも、
Yさんを喜んで紹介してくれることだろう。
ま、平生往生ですな。

