訪問した卒業生宅で、
出てきた父親を見て、正直ビビった。
こわい。
とてもこわい。
スキンヘッドじゃん。
いかにも土建屋さんの社長といった風格である。
(なんじゃ、おまえらは)
とでも言いたげな怪訝そうな顔が、
さらに我々をビビらせた。
指導員さんは娘さんの運転について聞きながら、
懸命に安全運転の話をした。
父親の表情が徐々に崩れてきた。
質問も出てきた。
頑張れ、指導員さん。
とその時、一匹のトンボが
父親のスキンベッドのてっぺんにピタリととまった。
おお。
そのとたん、父親は小パニックに陥った。
今にも泣きそうな顔で、必死にトンボを振り払っている。
う、くく。
思わず私は、吹き出しそうになった。
笑うな。
歯を食いしばって必死にこらえた。
笑っちゃいかん~。

