ある自動車学校の指導員さん(Aさん)が私に言った。
「僕、今年42で、厄年なんです」。
厄年。
私にとって、最もピンとこない言葉の一つである。
なぜなら、私は前厄も本厄も後厄も何事もなかったからである。
元気そのもので厄年の3年が過ぎて行った。
私は、「へえ~」と気のない返事をしたものの、Aさんの鼻息は荒い。
「ちょうど学校も今、改革でいろんなことに取り組んでいるし、
今年は、とにかく一生懸命に仕事に打ち込もうと思っているんです」。
私は、おやおやと思った。
なんという素敵で楽天的な発想だろうか。
厄年だからのんびりするのではなく、
一生懸命、仕事に打ち込むなんて。
たしかにAさんは、毎日遅くまで仕事をしている。
私に届くメールも、ほとんどが夜の11時をまわっている。
何だか、楽しくて仕方ないといった様子が伝わってくる。
仕事が楽しければストレスもない。
そもそも厄年に体調に異変が訪れるのは、
長年のストレスが原因なのではないか。
たぶん、Aさんは何事もなく厄年を終えるのだろう。
確かな根拠はないけど、そんな気がした。
よし、そんならもっともっと働けい。

