飛行機が着陸して、
バスが出発する時間まで20分しかなかった。
時間を節約するために、
妻にバスのチケットを買いに走らせ、
私はターンテーブルで荷物を待つことにした。
妻はA型なので、こんな状況が最も苦手である。
なかなか出てこない荷物を待ちながら、ふと出口に目をやると、
あたふたして右往左往している妻が見える。
こちらには気がついてない。
私は、携帯に電話をしてみた。
「もしもし」。
「もう、何しょうるん!」
妻の声は緊張で高ぶっていた。
「荷物がまだ出てこんのよ」。
そう言うと、妻は苛立ちながらこう言った。
「ええ!どして?」
は。
どしてと言われても、理由がわかるはずもない。
「知らん。ターンテーブルがまだ動いてないし」。
「うっそー!」
結局、5分前にバス乗り場に行くことができた。
私も少し緊張はしたが、旅慣れているので右往左往することもない。
B型だし。
それよりも、妻があたふたする姿を眺められて、
何だか、ちょっとだけ楽しい気分になった。

