妻のご両親が遊びに来られた。
最近、仕事を始めたお義父様がこんな話をされていた。
就職する際、会社から履歴書を出してくれと言われたので、
改めて免許証を見たら、「大自二」と記されていることに気づいたと言う。
お義父様は不思議な面持ちで言った。
「わしは、今まで全然気がつかんかった」。
なぬ?
自分で取った免許ではないのか。
しかし、ご本人は大型二輪どころか、
原付の教習さえ受けたことがないという。
お義父様によると、昭和30年代に「大型特殊免許」を持った時に、
いっしょに付与されたのではないかと言う。
まさか。
当時の免許制度がどうなっていたかはわからないが、
「大型二輪免許」がおまけでついてきてよいのか。
しかし、お義父様の免許証には、
たしかに「大自二」と明記してある。
「お義父さん、二輪免許を取ったことを忘れているんじゃないですか?」
そんなこと聞けるはずもなく、
ご両親は上機嫌で帰っていかれた。

