上野駅で迷子になった。
乗り換えようとして、あるホームに降りたら、
発車までに15分くらいある。
携帯のネットで検索をしたところ、
あと5分で出る電車があることがわかった。
ホームから階段を駆け上がって、看板を探して進む。
あった。
ところが、矢印の方向は下りの長い階段になっていて、
先ほどのホームとは階が違うようであった。
不安になりつつも、その階段を降りて行った。
もう発車まで2分しかない。
ついたところは、まるでタイムスリップしたかのような、
古めかしく暗いホームであった。
目的の電車を探したが、なかなか見つからない。
異様に長い編成の電車が目的地に着くことがやっとわかった。
電車に乗り込んだのは、探し始めて20分以上経っていた。
同じ方向に行く同じ路線の電車がなぜ、違う階から出ているのか?
さっぱりわからない。
私は、上野駅で運気が急降下したような気がした。
電車の中で座っている人は少なく、
みな青ざめた顔をしているように見えた。
目的地に着いた時には雨が降り始めていた。
傘を持っていない私は、ホテルまで濡れながら歩くしかなかった。
上野駅には何かがある。
今度から時間はかかっても東京駅で乗り換えよう。

