昨夜、妻の兄夫婦が尋ねてきた。
東京で長男が住んでいるアパートの契約更新に
第二保証人の印鑑がいるのだと言う。
もう、2年も住み続けていて、家賃の滞納があるわけではない。
どうやら不景気で、家賃が払えなくてトラブルになるケースが増えているそうだ。
東京は家賃も高いので、さぞ狭くて古いアパートに住んでいるのだろうと思い、
甥っ子はどんなところに住んでいるのかと義兄に聞いてみた。
「いや、わしらも行ったことがないけん知らんのよ」。
グーグルマップの航空写真では確認したそうだが、
屋上部分しか見えないので、アパートの外観まではわからない。
私は今朝、甥っ子がどんなアパートに住んでいるのか興味がわいたので、
ストリートビューで検索してみることにした。
画像に出てきたのは、いかにも古くて狭そうなアパートであった。
「おお、イメージ通りのアパートじゃ」。
そう思ってよく見たら、隣のアパートだった。
カメラの方向が反対を向いていたのである。
自分で見つけてきたという甥っ子のアパートは、
その何十倍もきれいな、築何年も経っていないような物件であった。
妻が言った。
「うそ!これって、マンションじゃない!」
兄夫婦が住んでいる広島のアパートよりも見栄えがいいではないか。
その兄夫婦は、仕事をしていない甥っ子の家賃も払っている。
義兄はたぶんストリートビューのことを知らない。
とりあえず黙っておこう。
そう思った。

