「ここのホテルから見える夜景は、
100万ドルの夜景と言われているんですよ」。
案内してくれた、女性事務員(Kさん・50代)さんが言った。
泊まるのは私と、はるばる遠方からやってきた教習所のM社長である。
この社長は、女性に人気があることで知られている。
「愛の伝道師」などと呼ぶ人もいる。(私だが)
100万ドルの夜景が見られると聞いて、経営者は言った。
「ここの夜景が100万ドルなら、Kさんの美しさは120万ドルですね」。
うわ。
出た、愛の伝道師。
部屋に入ると、窓から本当に素晴らしい夜景が飛び込んできた。
Kさんは思わず『きれい!』と感嘆の声をあげた。
すると、経営者はどういう訳か、
部屋の壁にある大きな鏡を見つめている。
「Kさんは、ここで自分を見ながら 『きれい!』と言わなきゃ」。
うわ、また出た!
愛の伝道師。
最高級のお世辞で惹きつけておいてから、
下ネタとおやじギャグを交えながら真実の愛を語る。
それこそ、愛の伝道師・M社長の真骨頂なのである。
ほんま、ようやるわ。

