ある自動車学校の社員研修のために
再び山の上にある温泉宿にやってきた。
今回は5泊6日。
ところで、社員研修プログラムの中に、
「ハローワーク研修発表」という項目がある。
「ハローワーク研修」とは、
指導員や事務員さんが直接ハローワークに足を運び、
自分の年齢と資格でどんな仕事があるのかを検索し、
その結果と感想を発表するというものである。。
社員の発表を聞いていると、思わず眉をひそめたくなった。
求人の数自体はあるのだと言う。
しかし、ハローワークはいつもごった返しているそうだ。
なぜかと言うと、
応募しても応募しても不採用になるから。
人は、そんな経験を重ねていくと、
じきに表情は沈み、目も死んでいく。
そんな人材を企業が採用するはずもない。
ハローワークには悪循環のしくみがあると言わざるを得ない。
何だかおかしい。
私は暗澹たる気持ちになった。
ホテルの周辺はすでに紅葉がはじまっていて、
一部ではあるが鮮やかに葉が色づいていた。
ハローワークに行くよりも紅葉を見ている方が、
希望が湧いてくるように思えた。


