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2009年10月アーカイブ

校長

すごい校長先生がいるもんだ。

入校した生徒さんの顔と名前を全部憶えているそうな。

 

もちろん卒業生も憶えているそうな。

すごい校長先生がいるもんだ。

 

マイカーで通勤の途中、初心者マークの車とすれ違うと、

運転している人の顔を見て、卒業生かどうかチェックするんだそうな。

 

今日、校長先生がこんなことを言ってた。

「10台すれ違って、ウチの卒業生は3人くらいしかいないぞ」。

 

つまり、学校の近くに住んでいる人が、

入校してくれていないということになる。

 

みんなは「そんなはずはない」と言った。

「学校の近くに住んでいる人は、ウチに来るはずだ」。

 

ところが、同行してみたら、感触がひどく悪かった。

情けないほど悪かった。

 

何とかしなければということになった。

気づけば何とかなるもんだ。

 

すごい校長先生がいたもんだ。

いやほんと、おら、びっくりこいただ。

 

ds-ccs (2009年10月31日 23:38) | 個別ページ

ユーモア

テレビで大リーグ中継をやっていた。

マウンドに見たことのあるピッチャーが立っていた。

 

ペドロ・マルチネス。

一度見たら忘れられないそのヘアスタイル。

 

この選手は、以前所属していたボストン・レッドソックスで、

ワールドチャンピオンになったことがあるが、

その時の優勝パレードでのエピソードを私はよく覚えていた。

 

車に乗ったペドロ・マルチネスは、

その手に何かが書かれた紙を持っていた。

 

そこにはこう書いてあった。

「おい、ジーター、今日はゴルフかい?こっちの方が楽しいぜ」。

 

ジーターとは、ニューヨーク・ヤンキースの代表的な選手で、

レッドソックスとヤンキースは積年のライバルであった。

 

私は、そのメッセージの日本語訳を読んで、

思わず「おもひろい~!」と大爆笑してしまった。

 

なんて、ユーモアのある選手なのだろう。

今日も敗れはしたが、素晴らしいピッチングをしていた。

 

たぶん、右脳で投げている。

間違いない。

 

ds-ccs (2009年10月30日 18:11) | 個別ページ

オフィス

あるシステム会社のオフィスに行った。

 

こじんまりとした静かな部屋に入っていくと、

中にはびっくりするほど多くの人がいた。

 

全員が立ち上がって、こちらを見ている。

蛍光灯のせいか、何だか顔色がよくない。

 

壁を見ると、2枚の紙が貼ってあった。

薄い紙なので、少し斜めにたるんでいる。

 

1枚には「お客様第一主義」と書いてある。

もう1枚には「クイック レスポンス」と横文字で書かれていた。

 

私は、思った。

ここの社員は、お客様のことを

第一に考えてはいないのではないか。

 

あるいは、お客様の要望に対し、

素早い対応ができていないのではないか。

 

そこには、経営者の不満が書いてあるような気がした。

 

であるならば、社員の方はこう思っているかもしれない。

 

お客様第一主義を貫くためには、

いくら残業をしてもよいと。

 

うるさいお客様から順番に

クイックレスポンスを心がければよいと。

 

オフィスの雰囲気と社員の表情と壁の貼り紙は、

決して嘘をつかないのである。

 

ds-ccs (2009年10月29日 20:59) | 個別ページ

夜景

「ここのホテルから見える夜景は、

 100万ドルの夜景と言われているんですよ」。

 

案内してくれた、女性事務員(Kさん・50代)さんが言った。

泊まるのは私と、はるばる遠方からやってきた教習所のM社長である。

 

この社長は、女性に人気があることで知られている。

「愛の伝道師」などと呼ぶ人もいる。(私だが)

 

100万ドルの夜景が見られると聞いて、経営者は言った。

「ここの夜景が100万ドルなら、Kさんの美しさは120万ドルですね」。

 

うわ。

出た、愛の伝道師。

 

部屋に入ると、窓から本当に素晴らしい夜景が飛び込んできた。

Kさんは思わず『きれい!』と感嘆の声をあげた。

 

すると、経営者はどういう訳か、

部屋の壁にある大きな鏡を見つめている。

 

「Kさんは、ここで自分を見ながら 『きれい!』と言わなきゃ」。

 

うわ、また出た!

愛の伝道師。

 

最高級のお世辞で惹きつけておいてから、

下ネタとおやじギャグを交えながら真実の愛を語る。

 

それこそ、愛の伝道師・M社長の真骨頂なのである。

ほんま、ようやるわ。

 

ds-ccs (2009年10月28日 22:42) | 個別ページ

就職難

異変が起きている。

 

ある自動車学校では、毎年多くの生徒が来てくれる高校から、

今年はさっぱり入校が増えないのだと言う。

 

昨年の今頃は20人以上の入校があったのに、

今年はまだ3人。

 

別の地域でも同じようなことを聞いた。

昨年10月は30人以上の入校があったのに、

今年はまだ10人にも満たない。

 

もう月末だと言うのに。

 

原因は、高校生の就職が決まらないためである。

地域によっては、求人倍率が0.2台のところも少なくない。

4~5人に1人しか職がないのである。

 

訪問先で親御さんからは、こう言われるそうだ。

「就職が決まっていないのに、免許どころじゃない」。

 

就職が決まらないと、仕方なく専門学校に進学する子も多い。

すると今度は、こう言われる。

「学費がかかるのに、免許どころじゃない」。

 

ある経営者が言った。

「これから1月まで、よくて3割、最悪の場合5割以上高校生が減るでしょう」。

 

どうやら去年と同じことをしていては、

駄目のようである。

 

では、どうすればよいのか?

それは、来月1日のセミナーでお話しします。

って、また宣伝かよ。

 

ds-ccs (2009年10月27日 22:22) | 個別ページ

Hさん

社員研修が終わったので、

S君に車で空港に送ってもらった。

 

しばらく雑談をしていたら、S君の携帯が鳴った。

相手は印刷業者のようであった。

 

聞いていると、印刷するためにデータが早く欲しいらしい。

S君は、学校に戻るまで時間がかかるために、

同じ職場の事務員であるHさんに電話を掛け、データを送るように依頼した。

 

このHさん、実はS君のカノジョであり、

その事実を私も知っている。

会社では公認のカップルであった。

 

S君は運転しているので、iphoneを車内に設置したまま、

スピーカー機能で話をしているため、私にも会話が筒抜けになる。

 

S君は最初に電話をかけた時、わざわざ

「今、川崎さんを空港に送っているところ」と言った。

 

なるほど。そう断っておくことで、

Hさんが私の存在をしらないまま、恋人モードになることを防止することができる。

S君は頭がよいのである。

 

S君が指示をしてしばらくすると、

今度はHさんの方から電話がかかってきた。

 

その時、Hさんは開口一番こう言った。

「川崎さんは、まだいますか?」

私がいるかどうかを確認したのである。

 

S君は「まだ送っていく途中です」と答えたが、

当然、私もその会話を聞いている。

 

私は考えた。

もしも、私がいなければ、二人の会話はどう変化したのだろう?

突如として「今日、どこいくう?」てなことになったのだろうか?

 

私はS君に、

「もし私がいなかったら、何の話をしたかったんだろうね?」

と聞いてみた。

 

すると、S君は、

「えへへへへへへへへへへへ」

と笑った。

 

ふん。

車に乗ってて、おじゃま様でしたね。

 

ちょっと、ムカついたので、

ブログに書いてやった。

 

気をつけなはれや。

 

ds-ccs (2009年10月26日 21:47) | 個別ページ

憔悴

社員研修最終日の朝、

校長先生は憔悴しきっていた。

 

どうやら、昨夜、寝られなかったらしい。

寝付けなかったのではなく、寝かしてもらえなかったのである。

 

原因は、ゴマさんだった。

ゴマさんは、この自動車学校で四天王と呼ばれる募集の達人である。

 

その卓越した営業力で、

全社員からは羨望の眼差しで見られ、

他の学校からも一目置かれる神様のような存在である。

 

ところが・・・

お酒を飲むと、手がつけられない。

 

騒ぐし、絡むし、叫ぶし、いろんなことをしでかすし、

同室の人は、まさしく悪夢のような夜を過ごすはめになる。

 

この日の被害者が、校長先生であった。

 

そう言えば、早めに寝た私は、

夜中、廊下で叫び、ドアをどんどんと叩く音で目が覚めた。

 

瞬間的に、それがゴマさんだと思った私は、

じっと息をひそめていた。

 

「どうかしましたか?」などと、

迂闊に外に出ようものなら、乱入してくるのは目に見えている。

 

しばらくすると、何かを叫びながらどこかの部屋に入っていった音がした。

私は安堵して、再び眠りについた。

 

思えば、それから校長先生の難儀は始まったことになる。

 

なまんだぶ、なまんだぶ。

しかし・・・なんとかならんのか、この酔っ払い。

 

ds-ccs (2009年10月25日 21:24) | 個別ページ

歌姫

社員研修を行っている自動車学校には、

「歌姫」と呼ばれる二人の若い事務員さんがいる。

 

この日、懇親会終了後、別ルームに移動するようにとの指示だったが、

その部屋には予想通りカラオケが準備されていた。

 

イントロが流れるといきなり「歌姫」が登場した。

 

ふたりは上下黒のジャージを着て、歌い踊った。

歌もうまいが振り付けも完ぺきである。

いつもながら度肝を抜かれる。

 

パワー全開の彼女たちの歌を聴いている内に、

私の脳裏にふと、こんな思いがよぎった。

 

これは一種の「暴力」なのではないか。

 

「歌姫」のステージは、

我々を踏んだり蹴ったり気持ちよくボコボコにして、

そして、確実に寿命を縮めているのではないか。

 

いっしょになって盛り上がっていると、

心筋梗塞を起こしそうな気がした。

 

気をしっかり持って、聴かなくては。

いや、ほんとマジで。

ds-ccs (2009年10月24日 20:45) | 個別ページ

目つき

課題発表の場で、ある指導員が言った。

「このメルマガ、つまんないです」。

 

私はハッとしてその指導員を見た。

年齢は若いが、どこか目つきの悪い男性である。

 

経営者が言った。

「そのメルマガを書いたのは、川崎さんです」。

 

目つきの悪い指導員が言った。

「申し訳ありませんでした!」。

 

別にあやまることはない。

つまらないと感じたものはつまらないと言えばよい。

 

しかし、私は何だか不機嫌になった。

なぜかと考えてみた。

 

理由は、その指導員の目つきであった。

その目を見ただけで、カツアゲされている中学生のような気分になる。

 

目つきは大事だ。

私も気をつけよう。

 

ところで・・・

誰か、メルマガを書いてくれないだろうか?

 

ds-ccs (2009年10月23日 23:19) | 個別ページ

紅葉

ある自動車学校の社員研修のために

再び山の上にある温泉宿にやってきた。

 

今回は5泊6日。

 

ところで、社員研修プログラムの中に、

「ハローワーク研修発表」という項目がある。

 

「ハローワーク研修」とは、

指導員や事務員さんが直接ハローワークに足を運び、

自分の年齢と資格でどんな仕事があるのかを検索し、

その結果と感想を発表するというものである。。

 

社員の発表を聞いていると、思わず眉をひそめたくなった。

 

求人の数自体はあるのだと言う。

しかし、ハローワークはいつもごった返しているそうだ。

 

なぜかと言うと、

応募しても応募しても不採用になるから。

 

人は、そんな経験を重ねていくと、

じきに表情は沈み、目も死んでいく。

 

そんな人材を企業が採用するはずもない。

ハローワークには悪循環のしくみがあると言わざるを得ない。

 

何だかおかしい。

私は暗澹たる気持ちになった。

 

 

ホテルの周辺はすでに紅葉がはじまっていて、

一部ではあるが鮮やかに葉が色づいていた。

 

ハローワークに行くよりも紅葉を見ている方が、

希望が湧いてくるように思えた。

 

紅葉.jpg

ds-ccs (2009年10月22日 20:31) | 個別ページ

対策

空港に行く道で、こんな看板を見つけた。

インフルエンザ対策.jpg

 

・・・いったいどんなスーツなのだろう。

 

ウイルスクリーンと書いてあるから、

きっと外部からのウイルスの侵入を完璧に防ぐスーツなのだろう。

ダースベイダーのような、いかついスーツなのかもしれない。

 

ある自動車学校の経営者が社員に言った。

「インフルエンザには繁忙期前にかかっておくこと」。

 

たしかに繁忙期に入って指導員が休んでしまったら、

学校にとって大きな損失になってしまう。

 

とは言え、自分から進んでうつされるというのもいかがなものか。

若い人がかかると結構しんどいと聞く。

 

やはり発病しないのが一番だろう。

 

ならば、ダースベーダーか、ガンダムか、マジンガーZか、ゴレンジャーのような

インフルエンザ対策スーツはないものだろうか。

 

路上教習ではさぞかし目立つことだろう。

しかし、マスコミなどが取り上げるだろうから、

生徒は増えるに違いないい。

 

もちろん、インフルエンザにもかからない。

一石二鳥ではないか。

 

ひとつだけリスクがあるとすれば、

経費がかかりすぎて、閉校になることくらいだろう。

 

ds-ccs (2009年10月21日 17:37) | 個別ページ

40円

あすからまた出張に出る。

今度は6日間である。

 

明日、空港に行く前に、

納豆定食を食べていこうということになった。

 

お店はA店とB店2つあるが値段が違う。

A店は350円。

B店は390円。

 

その差、40円。

 

ほとんどメニューの中身は同じである。

キーポイントとなるお味噌汁はどちらもうまい。

 

では、なぜ40円の価格差があるのか。

 

私はわからなかったが、妻は気づいていた。

「350円の方は食器がプラスチックで、何だか給食みたい」。

 

器(うつわ)が違っていたのである。

B店はプラスチックではなく陶器だった。

 

男は気づかない人が多いが、女性は食器には敏感である。

 

つまり、40円という価格差には、

ターゲティング(対象顧客)が関係していたのだった。

 

なるほどなあ。

 

ds-ccs (2009年10月20日 20:07) | 個別ページ

クレオパトラ

クレオパトラのような社長に会った。

もちろん女性である。

 

クレオパトラは、ご存じ世界の三大美女のひとりだが、

その社長も一瞬で目を奪われるほどのインパクトがある。

 

で、何がクレオパトラなのかと言えば、

「髪型」である。

 

日本風に言えば、麗子像。

 

その社長が教習所近くのスーパーやコンビニに行くと、

とても目立つため、必ず卒業生に声をかけられるそうだ。

 

だったら、いっそのこと教習所名も変えてはどうだろう。

クレオパトラ自動車教習所。

 

それだけで生徒が2割増えそうである。

 

ds-ccs (2009年10月19日 20:27) | 個別ページ

悪い予感

悪い予感がする。

 

何のことかと言うと、

これから年末にかけての入校生数のことである。

 

高校生の求人倍率は最悪。

実際問題、現状の入校状況は思わしくない。

これから冬にかけて新型インフルエンザというリスクもある。

 

なのに、昨年と同じ集客策を講じようとしている教習所が、あまりに多い。

 

新しいことにチャレンジするのは勇気がいる。

しかし万一、競合校がこちらにわからないように先手を打っていたら、

それが致命傷になる可能性だってある。

 

悪い予感がする時は、

アンテナを立てておかなくてはいけない。

 

そして何かを感じたら、

すぐさま戦術を転換する準備をしておく必要がある。

 

少なくとも言えることは、

「去年は悪かったから、今年はきっといいはずだ」

てなことは絶対にないということである。

 

先のことは誰にもわからない。

しかし、今年は悪い予感がするのである。

 

ds-ccs (2009年10月18日 23:23) | 個別ページ

空気

募集で一番大事なことは、空気を読むことである。

空気が読めないとどうなるか?

 

たとえば、免許の話をしてはいけないタイミングで、

「そろそろお子さん、免許をお取りになられる時期ではないですか?」

などと聞いてしまう。

 

すると、たちまち相手の表情が警戒心に満ち、

心を閉ざされてしまう。

 

そこで、

「しまった。空気を読み違えた」

と後悔するのである。

 

そんな人は、失敗を糧にして成長する。

 

ところが、本当に空気が読めない人というのは、

相手のこわばった表情や冷たい言葉にも気付かない。

 

つまりが鈍感なのである。

 

鈍感な人は異性にもモテないので、彼女がいないか、

もしくは「いない歴」が長い人が多い。

 

そんな人が、空気が読めるようになる講座があればよいと思う。

あ、それが婚活セミナーなのか?

 

ならば、募集力を高めたいと思っている独身の指導員さんは、

婚活セミナーに行けば一石二鳥ということになる。

 

うーん・・・

これって、名案かも。

 

ds-ccs (2009年10月17日 22:47) | 個別ページ

わら人形

会社には多くの社員がいるが、

中には気に入らない人もいる。

 

気に入らないと言っても、無視する訳にはいかないので、

無理に話をしているとストレスが溜まる。

 

また、社長の方針に納得がいかないこともある。

そんな時もストレスが溜まる。

 

溜まったストレスは解消しなければいけない。

ある指導員さんは、こんな方法でストレス解消をしているそうだ。

 

まず、わら人形をこしらえる。

そして、社長や上司の名前が書かれたカードを作る。

 

腹が立った時には家に帰って、

気に入らない人のカードをわら人形にあてて、

こんなことを叫びながら釘を打ち込むのだそうだ。

 

「うりゃあ!これでも食らえ、社長!」

 

翌日、社長に会ったら、

「昨夜、10時頃、胸が痛みませんでしたか?」

と聞くのだそうだ。

 

募集の達人と呼ばれる指導員さんが、

社員研修の時にそんな話をして、みんなを笑わせていた。

もちろん、社長も聞いている。

 

募集の達人は、コミュニケーションの達人であるとともに、

抜群のユーモアの持ち主なのである。

 

ds-ccs (2009年10月16日 22:27) | 個別ページ

栗拾い

あまりの辛さに営業に行けなくなった指導員さんは、

山に栗拾いに行ったそうである。

 

そして、拾った栗をふかして、

売り込み営業で断られた家に行き、

「これを食べてください」と配って歩いたそうな。

 

ところが、ある家で父親から、

「そんなもので免許を取らせようとしても無駄だ。帰れ!」

と、こっぴどく叱られたそうな。

 

指導員さんは、ぽろぽろと涙を流しながら言ったそうな。

「これまで、さぞご迷惑だったでしょう。

 会社から生徒を取ってこいと言われるまま何度も訪問し、

 お宅にも迷惑を掛けてしまいました。

 本当に申し訳ありませんでした。

 せめてものつぐないにと、今日は栗を持ってきたのです」。

 

父親は、気の毒になって、

「あんたも、辛い思いをしてたんだな。

 うちの息子は進路が決まってないから、今すぐという訳にはいかないが

 免許を取る時には、あんたにお願いするよ」

と言ってくれたそうな。

 

指導員さんは、あふれる涙を拭おうともせず何度もお礼を言い、

お父さんも最後は笑顔で送ってくれたそうな。

 

そして、年が明けて2月。

お父さんが約束した通り、息子さんは入校してくれたそうな。

 

めでたし、めでたし。

 

 

注)この物語はフィクションであり、登場する人物や設定はすべて私の創作(うそ)です。

  売り込み営業は絶対にしないようにしましょう。

 

ds-ccs (2009年10月15日 21:15) | 個別ページ

山に行く

研修を実施している自動車学校では、

長い間、指導員による売り込み営業をしていた。

 

1軒あたり5回以上訪問し、ひたすら「免許を取ってください」とお願いするのである。

ある指導員が、当時の話をしてくれた。

 

「免許を取ってくださいと訪問しても、ほとんどの家で断られました。

 1回、2回訪問して断られると、もうそれ以上は行けなくなります。

 それでも営業に出されるんです」。

 

さて、ここでクイズ。

 

訪問できなくなったこの指導員さんは山に行くようになったそうですが、

いったい何をして時間を潰していたのでしょうか?

 

A:しば刈り

B:栗拾い

C:昼寝

D:わら人形に5寸釘を打ちに

E:妄想

F:イノシシ狩り

G:ターザンごっこ

 

正解はCMの後で。

 

ds-ccs (2009年10月14日 20:55) | 個別ページ

隔絶

ある自動車学校の社員研修のために、

山の上の温泉ホテルに行った。

 

ここで社員研修をするのは三度目である。

たしか最初に来た1年前に、まもなく無線RUNを設置するようなことを聞いた。

 

ところが、半年後に来てみたら、

まだ、設置されてなかった。

 

そして、今回来てみたら、

そんな話などなかったかのように、

やっぱり無線RUNの「む」の字もなかった。

 

しかも、私の携帯電話は会議室では「圏外」になる。

だから、休憩のたびにロビーにあるベランダに出ないといけない。

 

仕事をするには、不便極まりない場所である。

 

やや落胆して、ベランダに出てみた。

 

そのからの風景を見渡しながら、

人間、たまにはこういう環境で過ごす時間も大切なのだろうなと思った。

 

隔絶.jpg

 

延べ5日間の研修が、始まった。

 

 

ds-ccs (2009年10月13日 20:24) | 個別ページ

キャンペーン

会員さん向けのニュースレター10月号ができた。

今月号は、"高校3年生向けキャンペーン"特集である。

 

不況期において効果的なキャンペーンの実施方法を、

これでもか、というほど紹介したつもりだ。

 

通常30万円の料金を27万円にするといくら宣伝しても、

今のお客は「おお、安いから子供を入校させよう!」とは思ってはくれない。

 

なぜなら、27万円もあれば、

他にいろんなものが買えるからである。

 

欲しいと思う、他の様々な商品よりも、

優先順位が高くなくては、買おうとは思わない。

 

また、いくら必要性があっても、

他校と同じようなキャンペーンだと効果はあがらない。

 

ならば、どうすればよいのか?

 

最も重要なこと、それはお客から見た・・・

ん・・・・・・誰かの声が聞こえる。

コーヒータイムを知らせる妻の声である。

 

あ、残念。

会員さんは、『ほっぷ&すてっぷ』10月号が届くのを、

どうか楽しみにお待ちください。

 

ds-ccs (2009年10月12日 15:53) | 個別ページ

朝食

散歩がてら、松屋という食堂に妻と朝食を食べに行った。

食べたのは納豆定食、350円であった。

 

妻も、同じものを食べたが、

350円というその価格に驚いたらしい。

 

妻によると、お金を払って朝食を食べるのは旅行に行った時くらいで、

安くても1500円以上するのが普通だと思っていたそうだ。

 

ツアー代金はパックになっていて値ごろ感があるが、

朝食は「贅沢」というイメージがあったようである。

 

確かに以前、銀座のホテルで和食レストランに行った時、

表のメニューに「和定食2600円」と書いてあるのを見て、唖然としたことがある。

 

松屋は350円。

2600円あれば、7食分食べられてお釣りがくる。

 

「これって、スタバでラテのトール1杯分じゃない」。

 

たしかにその金額で、

ごはんに納豆、お味噌汁に焼き海苔、

お漬物に生卵までついてくる。

 

しかも、味噌汁のおいしいこと。

 

私たちは、松屋の納豆定食に満足し、

その帰り道にたい焼きを買って帰った。

 

350円というインパクトが、

さらなる消費を喚起したのであった。

 

んな、たいそうな。

 

ds-ccs (2009年10月11日 23:40) | 個別ページ

十月十日

十月十日は忘れもしない。

 

平成2年から5年までの4年間、

私は毎年、大阪の大学である資格試験を受けていた。

 

何度受けても、受からなかった。

特に初めて受験した時のことは今でもよく覚えている。

 

試験が難しかったとか、そんな問題ではなかった。

私が座った席だけに容赦なく直射日光が射し込んだのである。

 

まぶしくて、暑くて、汗が吹き出した。

どの答案用紙も汗でよれよれになった。

 

4科目が終わった時、

私の朦朧とした脳裏には、絶望感だけがよぎった。

 

それが尾を引いたのか、

結局合格するまで丸4年の歳月を費やした。

 

仕事をしながら勉強に費やした時間は約2000時間。

投下したお金は、受験講座や交通費で約300万円。

 

私の母親は、

「いい加減にしろ」と本気で怒った。

 

合格通知が書留で届いた日、

私は嬉しさのあまり食べていたパンを吹きだしてしまい、

妻は嬉しさのあまり、さめざめと泣いた。

 

毎年、十月十日がくると、

そんなことをひととおり思い出すのである。

 

ds-ccs (2009年10月10日 23:57) | 個別ページ

笑い

テレビのお笑い番組を見ていると、

確かに面白くて、そこそこ笑える。

 

しかし、心の底から思い切り、

われを忘れて笑えるかと言えば、そこまでの笑いではない。

 

数年前、私はある劇団のDVDを買って観た。

これまで自分でも経験したことのないような笑いが、そこにあった。

 

劇中に登場する、ヘビーメタルのバンドがこんな歌を歌うのである。

 

「リンスは、水に溶かして使え

 シャンプーと間違えたら殺す」。

 

それから病みつきになり、

毎年、その劇団の芝居に足を運んでいる。

 

経験したことのない高度な笑いを創造する人は、

まぎれもなくクリエイターである。

 

企業でも、そんな人材が求められているという。

芸術や文化に深い造詣を持つ人材。

全く新しいことを考える人材。

 

アジアや、コンピュータやロボットに取って代わられる仕事は、

いくら偏差値が高くても、MBAを取得していても、先は見えているそうだ。

 

私も、私のジョークや小芝居に妻が笑わなくなってしまわぬよう、

これからも鍛錬しなければと思うのである。

 

ds-ccs (2009年10月 9日 23:53) | 個別ページ

検査場

空港の検査場の探知機の下をくぐったら、

ピンポンとチャイムが鳴った。

 

うそ。

なんで?

 

いつもの服装で、いつもの靴なのに。

これまで30回近く無事スルーできたのに、

なんで今日に限って??

 

私は、10センチくらいのお立ち台に上がらされた。

両手を上げるように言われ、

妙な形の金属探知機で体中触れられた。

 

なんだか屈辱的である。

辱めを受けているような気がした。

 

係員が事務的に早口で言った。

「靴底が反応していたようです」。

 

なに。

金属を使っていないゴム底の靴がなんで反応するのだ。

なんでだよ。

 

画鋲でも踏んでいたのか?

そんな痕跡もない。

 

ああ・・・。

私は頭にきて、帰りの便をキャンセルした。

こんな目に遭うくらいなら、電車の方がよっぽどましである。

 

本当は台風でキャンセルしたのだが。

 

しかし・・・検査は受けなければ仕方ないとして、

せめて、探知機の形を「ハローキティ」にしてくれないか。

 

気分もまぎれるだろう。

なんなら、「ブンカッキー」でもいい。

 

「ブンカッキー」は、牡蠣やお好み焼きなど、

広島の特産をあしらった、知る人ぞ知る"ゆるキャラ"である。

 

知らんか。

 

ds-ccs (2009年10月 8日 21:32) | 個別ページ

企画

ある教習所に提案したキャンペーン企画が没になった。

反対したのは、責任者である幹部だという。

 

その幹部の方と訪問に出た。

驚いた。

 

すごい営業力である。

地域にどっしりと根をおろしているのがわかる。

 

しかし・・・

その幹部の方が企画責任者というのはいかがなものか。

 

なぜなら、営業の達人は企画が苦手だからだ。

なぜ、苦手かと言うと、必要ないからである。

 

身一つでお客を連れてくる。

そんな人にキャンペーンなど必要ない。

 

困った。

何とか、企画の責任者を外れてもらわなければ。

 

うーん・・・何て言えばよいのだろう。

 

ds-ccs (2009年10月 7日 23:38) | 個別ページ

井の中の

「私、"〇〇教習所"の〇〇と申しますが・・・」

 

え?

私は自分の耳を疑った。

 

教習所に勤めて、はじめて訪問をするというベテランの指導員さんは、

たしかに競合校の名前を名乗った。

 

相当緊張していた。

しかし、自分が勤めている教習所名を間違えるだろうか、普通。

 

次に、この指導員さんは、お子さんの名前を間違えた。

あたたた。

 

卒業生の名前が書かれた一覧表をひとつ見間違えたのである。

 

お母さんはすぐさま「〇〇〇です」と訂正したものの、

きっと不愉快だったに違いない。

 

そして、出てきた母親に

もらったばかりの名刺をさかさまに出して渡した。

 

 

井の中の蛙、大海を知らず。

その蛙を大海に出したら、どうなるか?

 

結果は、想像をはるかに超えていた。

 

ds-ccs (2009年10月 6日 22:40) | 個別ページ

タッチの差

日曜日。

出張に出ようと最寄りの駅についたら、

来るはずの電車がこない。

 

確認してみたら、平日しか走っていない便であった。

 

まずい。

次の便では、新幹線の乗り継ぎが2分しかない。

 

しかし、他に手段もないので、

2分で乗り継ぐ方法を考えた。

 

電車を飛び降りたら、とりあえず改札までダッシュする。

ここから走ってエスカレーターを駆け昇るか。

いや、それよりもエレベータの方が早い。

 

ただし、条件がある。

コンコース階にエスカレータがいて、

すぐに乗り込めること。

 

ホーム階かた降りてくるのを待っている時間などない。

エスカレータがいなければその時点で、もうあきらめる。

 

電車が到着した。

私は走った。

 

改札を抜けた。

エレベータめがけて突進した。

 

いた。

エレベーターが私を待っていてくれたのだ。

 

私は飛び乗って、ホームのボタンを押した。

ひょっとしたら間に合うかもしれない。

 

早く、早く。

しかし、もうじきホーム階というところで、

ビーーーーーー、という音が聞こえた。

 

う。

この音は・・・

たしか、新幹線の扉が閉まる音!

 

ホーム階に着いて、エレベーーの扉が開いた。

停まっている新幹線の方を見た。

ちょうど、ドアが閉まったところであった。

 

ホームで係員がこちらの方を向いて、発車の合図をしていた。

一瞬、にやりと笑ったような気がした。

 

ds-ccs (2009年10月 5日 18:16) | 個別ページ

食料品店

ある教習所の指導員さんに同行した。

 

この地域は、18歳名簿の手がかりが、

中学の卒業アルバムの写真と名前しかないという。

 

従って、卒業生や知り合いなど、あらゆる情報をもとに、

聞き込み調査をしながら1軒1軒特定していくのだという。

 

その数、1000軒以上。

気の遠くなる作業である。

 

そんな話を聞きながら、卒業生宅に立ち寄った。

昔、子供の頃あちこちでよく見かけたような、食料品店だった。

 

店番をしているおじいさんとおばあさんの笑顔が、

ひときわ輝いて見えた。

 

食料品店.jpg

ds-ccs (2009年10月 4日 22:23) | 個別ページ

増殖

ある本にこんなクイズが載っていた。

 

「1秒間に2分割していく宇宙人がいる。

 最初は1匹だった宇宙人、60秒後には何匹?」

 

答は、

1,152,921,504,606,846,976匹。

 

単位はなんと115京(けい)2921兆・・・となる。

つまり、1兆の115万倍という、気の遠くなうような数字である。

 

なぜ、こんなクイズを考えさせているか?

人間には、「増殖の効果を過小評価する」という傾向があるという。

 

1万円を100年間、5%複利で運用した場合と、

100年間毎年1万円をタンス貯金するのとでは、

1万円を5%複利で運用した方が多くなるのだそうだ。

 

タンス預金は100万円。

運用したら、元本は1万円でも100年後には131万5013円。

 

なんだか、キツネにつままれたような気分である。

 

宇宙人が増えるのは困るが、

お金が勝手に増えるのは大歓迎である。

 

しかし、いかんせん、気付くのが遅すぎる。

それが人生なのだろうが。

 

ds-ccs (2009年10月 3日 21:25) | 個別ページ

脱力

あることが理由で脱力感に見舞われた。

 

それをやったら、

競合校が真似をしてくる。

競合校が文句を言ってくる。

競合校がそれ以上のことをやってくる。

 

大変なことになる。

 

できない理由はいくらでも考えられる。

 

すぐれた戦略とは、

競合校が「それをやられたらいやだな」と思う。

競合校が真似したくてもできない。

競合校が真似をすると失敗する。

 

考え抜けばよい。

やるために、どうすればよいかを。

 

しばらく、力が入りそうにない。

あーあ。

 

ds-ccs (2009年10月 2日 12:00) | 個別ページ

記念

私が以前勤めていた会社を辞める際に、

役員の方からこんなことを言われた。

 

「川崎さん、独立したら大変だと思っているだろうけど、

 実際には、思っているよりうんと大変だからね」。

 

そういうものなんだろうなあと、

心細くなったのを憶えている。

 

思えば、いろいろな人にお世話になった。

よくもまあ、未熟な私に仕事をまかせてくれたものだと思う。

 

不思議なもので、ものすごく嫌だった仕事も、

今になってみると自分のためになっている。

 

ところで最近、平日は禁酒デーと決めている。

 

そのせいか、土日に飲むお酒がとてもおいしく感じられる。

一時期増え始めた体重も、このところ落ち着いてきた。

 

なのに今日は平日にもかかわらず、お酒を飲んだ。

ひとくち目のビールが五臓六腑に沁みわたった。

 

10月1日。

光陰矢のごとし。

早いもので独立して今日でちょうど9周年。

 

感謝。

 

ds-ccs (2009年10月 1日 22:59) | 個別ページ