妻のご両親が夫婦げんかをしたという。
怒ったお義父さまは、
「出ていく」と言ったらしい。
それを聞いたお義母さまは、
「出ていくのなら、あなたが拾ってきた猫もいっしょに連れて行きなさい」
と言ったそうである。
お義父様は何を思ったか、こう言ったという。
「だったら、1万円くれ」。
お義母様が、
「そんな金がどこにある」
と返すと、しばらくしてお義父さまは、
「けんかはやめよう」
とおとなしくなったそうである。
犬も食わない、とはこのことである。
しかし、定期的にけんかをする夫婦はたくさんいるだろう。
だったらいっそのこと、月に一度、相手の気に入らないことをわめきまくる、
「けんか祭り」の日を創ってはどうだろう?
お互いがお互いの気に入らないことを、
制限時間3分以内にののしりまくる。
双方の言い分を、子供たちが聞いて、
どちらが勝ちか、審査するのである。
負けた方には、熱湯風呂(だめ?)などの罰ゲームを課せばよい。
定期的に子供たちも実家に帰ってくるし、
広島にはお祭りもないのだから、盛り上がってよいと思う。
それはさておき、お義父さまはやさしい人なのだと思う。
なぜなら普通は、「出ていく」ではなく「出て行け」だろう。
「出ていく」というのは「止めてくれ」という意味もあるので、
かわいらしくもある。
やっぱり、犬も食わないのである。

