眼鏡を替えようと、あるメガネ店に行った。
もう何年も同じものをかけていたので、
いつの間にかレンズがキズだらけになっている。
店員さんは、視力を検査してくれたあとで、
「今おかけになっているメガネの度数を測りますね」と、
私のメガネを手に取った。
レンズを見た瞬間、うむむと唸っている。
「もうキズだらけなんです」と私が言うと、
店員さんは苦笑しながらこう言った。
「いいえ、これはキズではありません。シワです」。
シワ?
シワって皺のことか。
なぜ、メガネのレンズがシワだらけになるのか?
人間と同じように年を取るとシワが増えるのだろうか?
しかも、数年でシワだらけになるということは、
ハムスター並みの短命ではないか。
すると、店員さんはこんなことを聞いてきた。
「メガネを掛けたまま、サウナや温泉に入られませんでしたか?」
う。
入った。
何度も。
「プラスチックのレンズは一発でシワになるんです」。
そんなことを言われても、私はド近眼であるが故に、
メガネなしでは何も見えない。
仕方ない。
今度から、温泉には近眼用のスイミングゴーグルをして入るとしよう。
チカンに間違われそうである。

