その仲居さんはまるでカマキリのように痩せていた。
名前はタカハシさんと言う。
どこか、人生に疲れたような顔をしている。
第一印象は私と同じくらいよくない。
最初、タカハシさんを紹介された時、
私の態度はいつものようにそっけなかったのだと思う。
二日目の宴会も終わりに近づいた頃、
何気にタカハシさんが近づいてきて、こう言った。
「最初、川崎さんって、なんて冷たい人なんだろうと思ったんです」
「・・・・・・」
私は何か言おうとしたが言葉が見つからず、
タカハシさんもデザートを配るのに忙しくなって、
そのまま、宴会は終わってしまった。
何だろう・・・気になって仕方がない。
「最初」と言うことは、
その後の印象が変わったことを告げたかったのではないのか。
「最初、なんて冷たい人なんだろうと思ったが、実は○○○な人だったんですね」。
という風に。
○○○には、「おもしろい」とか「明るい」とか「やさしい」とか
「見た目通り」とか「頭の大きな」という言葉が入るに違いない。
ところが、タカハシさんは何もフォローしなかった。
ひょっとしたら、「最初、」と言うのはタカハシさんの口癖で、
実はストレートに「川崎さんって、見た目通りの冷たい人なんですね」
と言いたかったのかもしれない。
それとも、いつもお客に言っている受け狙いの軽口なのか。
うーん・・・わからない。
○○○にどんな言葉が入っても許すから、
メールかなにかで教えてくれ。

