セミナーで事業再生のプロに講演してもらった。
1時間、瞬きもできなないほどであった。
なんという迫力だろう。
これまで事業の生き死ににかかわってきたという。
事業の生き死にということは、すなわち人の生き死にということでもある。
かかわってきた経営者の数は1000人に上るそうだ。
私は話を聞いていて、ふとあることに気づいた。
話がとてもわかりやすいのである。
わかりやすさの理由は、たとえ話のうまさである。
企業を野球チームに、
弁護士をそば屋に、
経営を車の車輪に・・・。
どんな話もすとんすとんと腹に落ちてくる。
なぜ、こんなにわかりやすく話ができるのだろう、
と不思議に思って話を聞いていたら、その理由がわかった。
「最近、中学校や高校で話をすることが増えました」
なるほど。
中学生や高校生が聞いてわかる話は、
当然、大人にもわかりやすい。
そう言えば、インターネット講座の講師も言っていた。
「高校生にもわかるホームページでないとすぐに閉じられますよ」
しかし、事業再生のプロの話を子供に聞かせる中学や高校があると聞いて、
何だかしみじみと「いいことだなあ」と思ってしまった。
お金のことなど学校では教えてくれないし、
知らないことで不幸になる人があまりに多いからである。
事業再生のプロは言った。
「競争して優勝劣敗が決まりますが、この劣とはなにかと言うと、
多くの場合"知らない"つまり無知だということです」
人は崖っぷちに追い込まれると、
一番してはいけないことからするのだそうだ。
そして、一番大切にしなければいけない家族を崩壊させ、
一番力になってくれた友人や親戚に迷惑を掛けて、万策尽きてしまう。
子供も、大人も、経営者も、社員も、
行きつくところは、「教育って大事なんだなあ」ってことなんだと、
またもや、しみじみとしてしまった。

