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2009年5月アーカイブ

分類

指導員のTさんが運転する教習車で訪問にまわっている途中、

急に賑やかな音楽が鳴り出した。

 

何かと思ったら、Tさんの携帯電話の着メロであった。

 

聴いたことがあるような気がしたので、

「今の着メロは誰の歌ですか?」と聞いたら、

Tさんは、「のりぴーです」と答えた。

 

「のりぴーが好きなの?」

と聞くと、Tさんは

「はい。大好きです。結婚式の音楽ものりぴーでしたから」

と、急に照れくさそうな顔で言った。

 

「ふーん・・・私の結婚式はドボルザークだったなあ」

と言ったら、Tさんは真顔で私にこんなことを聞いてきた。

 

「ドボルザークっちゅうのは、洋楽ですか?」

 

ドボルザークが洋楽?

・・・確かに洋楽と言えば洋楽だ。

絶対に邦楽ではないだろう。

 

だが、そんな分類で果たしてよいのだろうか?

 

その分類でいくと、

ドボルザークは洋楽で、のりぴーは邦楽、

てなことになってしまう。

それでよいのか・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

クラシックなんだよ。

ドボルザークは。

 

そう言えば、Tさんのいる教習所には、

赤穂浪士の討ち入りを知らない指導員さんがいたことを思い出した。

 

私はそれ以上、音楽の話題に触れないことにした。

 

ds-ccs (2009年5月31日 23:25) | 個別ページ

箸

指導員のTさんに同行して、交通安全の呼びかけ訪問に行った。

Tさんはまだ土地勘がないために、

ドンキホーテで買ったというナビを頼りに訪問先を目指した。

 

ところが、ナビが示す場所に目的の家がない。

車を停めて地図を確認していると、

いつの間にかおばあさんが近寄ってきて車の中を覗きこんでいる。

 

「どうかしなさったか」。

 

Tさんが、ある家を探しているのだと言うと、おばあさんは

「そのんところをぐるっとまわって、2軒目だが」

と親切に教えてくれた。

 

田舎はこれだからいい。

 

おや?

ふと、おばあさんが右手に箸を握っていることに気がついた。

何か食べていたのだろうか・・・。

 

私たちはお礼を言って、車を出した。

教えられた通りぐるっとまわって2軒目の家に来た時、

ふいに、前の路地から誰かが走って出てきた。

そのおばあさんだった。

 

「違う違う。〇〇さんは、あっちの赤い屋根の家じゃ。うそ教えるとこじゃった」

 

そう言って、その家の方角を指差したが、

右手にはやっぱり箸が握られていた。

まるで磁石の針のように、その方角を明確に指し示している。

 

昔から、食事のときに箸で人を指すことを、

「指し箸」と言って、してはいけないこととされている。

 

ならば道案内を箸でするのはどうなのか?

はしたないなどと言うつもりはないが、

ひょっとすると、その地域の昔からの習わしなのかもしれない。

 

なわけないか。

 

 探していた家はそれからすぐに見つかった。

 

ds-ccs (2009年5月30日 22:14) | 個別ページ

男女の関係

私が「愛の伝道師」と呼ぶ経営者がいる。

 

なぜ、そう呼ぶか。

その経営者は、何事も男女の関係にたとえて物事の真実に迫ろうとする。

 

たとえ、会議をしている時でも、突然、

「それは男と女の関係といっしょだろ」と言って、

思わず社員がうつむいてしまうような話を始める。

 

車に乗っている時も、

「男と女の関係といっしょなんやて」と、急に声が大きくなる。

 

お酒を飲んでいる時などは、

「ほら、男と女の関係そのものじゃないか」と赤い顔で社員に迫る。

 

時々、ただのスケベおやじじゃないかと思うことがある。

でも、そうではない。

 

どんなに話がトホホなシモネタでも、

その背後にはたしかな「愛」が感じ取れるのである。

 

しかし、どうしようもなくトホホな一面もある。

おやじギャグだ。

言わなきゃいいのに。

 

その経営者は、周囲から愛されていることは間違いないが、

シモネタとおやじギャグがあまりにもトホホなので、

これからも「愛の伝道師」と呼ばれることはないだろう。

 

きっと。

 

ds-ccs (2009年5月29日 22:27) | 個別ページ

モナコ

お世話になっているインターネット関連会社のKさんが、

やはり関係先の女性社長にこんなことを言ったそうだ。

 

「いつか、モナコに住みたいんです」。

 

Kさんは、東京大学からモナコの大学に留学し、

そこでMBAを取得したという経歴の持ち主である。

 

しかし、「モナコに住みたい」とは、

なんと言うスケールの大きさだろう。

 

私が言えるとしたら、せいぜいこの程度だ。

 

「モナカが食べたい」。

 

しかし、日本は食べ物がおいしい国なので、

おそらく将来モナコに住むことが実現しても、

すぐに日本が恋しくなると思う。

 

その時きっと、

モナコでモナカが食べたくなるはずだ。

 

ちなみに私は、広島の高木のモナカが好物である。

 

ds-ccs (2009年5月28日 21:37) | 個別ページ

二次会

研修期間中は、毎晩宴会をする。

人は温泉に入って、お酒を飲んで、わあわあ騒ぐと、

すぐに仲良くなるから、懇親会は欠かせない。

 

そして、それ以上に大事なのが二次会である。

懇親会でまわった酔いが、二次会で一気に頂点に達する。

みんな満面の笑顔で歌って、踊って、話も盛り上がる。

 

懇親会と二次会は研修にはなくてはならないのである。

そんな訳で、最終日の二次会も最高潮に達した。

 

ふと見ると、いつのまにか仲居のタカハシさんまで座って飲んでいる。

いったい誰が呼んできたのか。

タカハシさんは、カマキリのような身体をくるくる回転させて、

経営者とダンスを踊り始めた。

 

そんなことをぼんやりと眺めていたら、

私は大事なことを忘れていることに気がついた。

 

二次会の費用を誰が払うか、ということである。

 

事前に、二次会は個人負担である旨を連絡している。

しかし、研修の一部分のような位置づけの二次会を、

個人会計にするのはいかがなものか。

 

別に行きたくないのに、

酔った勢いで繰り出してしまった人もいるだろう。

 

なのに、二次会が終わって会場の出口で

「はい、おひとりさま5000円になります。よろしくお願いいたしますです~」

などと私が徴収するのも野暮である。

 

かと言って、翌日の研修開始時に、

「え~、研修に入る前に昨日の二次会の費用をただ今から集めさせていただきます」

と、切り出すのも勇気がいる。

 

いずれにしても KYな奴と思われてしまうだろう。

 

と言っても、あとから請求書を出すというのも、姑息だ。

 

ならば、どうする。

二次会にかかった費用はバカ騒ぎしているだけあってバカにならない。

しかも、誰ひとりそのことに触れる人もいない。

 

困った。

どうしよう。

 

見ると、タカハシさんが1曲200円のカラオケを、

みんなにどんどん歌わせている。

 

気がつくと私も歌っていた。

 

誰が呼んだんだ、このおばさん。

 

ライトに照らされたタカハシさんの口元が、

一瞬、悪魔が乗り移っているかのようにケケケと笑ったように見えた。

 

 

ds-ccs (2009年5月27日 23:24) | 個別ページ

仲居さん

その仲居さんはまるでカマキリのように痩せていた。

名前はタカハシさんと言う。

 

どこか、人生に疲れたような顔をしている。

第一印象は私と同じくらいよくない。

 

最初、タカハシさんを紹介された時、

私の態度はいつものようにそっけなかったのだと思う。

 

二日目の宴会も終わりに近づいた頃、

何気にタカハシさんが近づいてきて、こう言った。

 

「最初、川崎さんって、なんて冷たい人なんだろうと思ったんです」

 

「・・・・・・」

 

私は何か言おうとしたが言葉が見つからず、

タカハシさんもデザートを配るのに忙しくなって、

そのまま、宴会は終わってしまった。

 

何だろう・・・気になって仕方がない。

 

「最初」と言うことは、

その後の印象が変わったことを告げたかったのではないのか。

 

「最初、なんて冷たい人なんだろうと思ったが、実は○○○な人だったんですね」。

という風に。

 

○○○には、「おもしろい」とか「明るい」とか「やさしい」とか

「見た目通り」とか「頭の大きな」という言葉が入るに違いない。

 

ところが、タカハシさんは何もフォローしなかった。

 

ひょっとしたら、「最初、」と言うのはタカハシさんの口癖で、

実はストレートに「川崎さんって、見た目通りの冷たい人なんですね」

と言いたかったのかもしれない。

 

それとも、いつもお客に言っている受け狙いの軽口なのか。

 

うーん・・・わからない。

 

○○○にどんな言葉が入っても許すから、

メールかなにかで教えてくれ。

 

ds-ccs (2009年5月26日 23:06) | 個別ページ

女将

会員校が一同に会しての研修が始まった。

会場は、ある温泉地のホテルである。

 

このホテルは、ある会員校さんの紹介で利用することになったのだが、

さまざまな工夫をして集客し、収益をあげているというので、

講師を務めた経営者の発案で急遽、女将に来ていただき話をしてもらうことになった。

 

約1時間、いろいろな苦労話や経営の厳しさなどについて

話をしてもらったが、その中で、こんな話があった。

 

大浴場を改修した際、工事の期間中に、

温泉の汲み上げをストップしなければならなくなった。

営業をどうするか検討した結果、

温泉に水道水を使用し、営業を継続することにした。

 

そこで、お客から苦情が出ないように、

水道水を使用していることをホームページや広告に載せ、

お客への周知徹底をはかった。

ホテルの玄関前や大浴場の前にも張り紙を出したそうだ。

 

しかし、その結果、

「あのホテルは実は温泉ではなかった」

「温泉と言いながら、水道水を使っている」

という悪評が広がり、一気に客足が激減したと言う。

 

どんな商売も目先の利益を追うと、痛い目に遭う。

 

格安で入校だけさせておいて、

「今は混んでいてとても乗れません。オプション料金を払えばすぐに乗れます」

などと詐欺まがいのことをやっている教習所も、

いつかきっと痛い目に遭う。

 

ところでこの女将、ホテルのオーナーが代わった際、

その会社の方針で「女将」から「支配人」という肩書になったそうだ。

 

しかし、支配人と名乗るのは洋服を着ている時であって、

宴会時の挨拶など、着物を着ている時は、

「当ホテルの女将です」と挨拶をするという。

 

着ているもので肩書が変わるのだ。

なぜ二つの肩書を使い分けるのか、理由を聞いて、なるほどと思った.

 

「当ホテルの支配人です」と挨拶すると、特に男性客は、

「女のくせに支配人か」と冷ややかな反応を示すそうである。

 

しかし、「当ホテルの女将です」と挨拶すると、

「女将さんですって」とまわりにわらわらと寄ってくるのだそうだ。

 

TPOに応じて肩書を変える。

この女将、決して華があるとは言えないが、やはりなかなかしたたかである。

でも、自販機のペットボトルが200円もするのはいかがなものか。 

ds-ccs (2009年5月25日 22:48) | 個別ページ

再生

セミナーで事業再生のプロに講演してもらった。

1時間、瞬きもできなないほどであった。

 

なんという迫力だろう。

これまで事業の生き死ににかかわってきたという。

事業の生き死にということは、すなわち人の生き死にということでもある。

かかわってきた経営者の数は1000人に上るそうだ。

 

私は話を聞いていて、ふとあることに気づいた。

話がとてもわかりやすいのである。

わかりやすさの理由は、たとえ話のうまさである。

 

企業を野球チームに、

弁護士をそば屋に、

経営を車の車輪に・・・。

 

どんな話もすとんすとんと腹に落ちてくる。

 

なぜ、こんなにわかりやすく話ができるのだろう、

と不思議に思って話を聞いていたら、その理由がわかった。

 

「最近、中学校や高校で話をすることが増えました」

 

なるほど。

中学生や高校生が聞いてわかる話は、

当然、大人にもわかりやすい。

 

そう言えば、インターネット講座の講師も言っていた。

「高校生にもわかるホームページでないとすぐに閉じられますよ」

 

しかし、事業再生のプロの話を子供に聞かせる中学や高校があると聞いて、

何だかしみじみと「いいことだなあ」と思ってしまった。

お金のことなど学校では教えてくれないし、

知らないことで不幸になる人があまりに多いからである。

 

事業再生のプロは言った。

「競争して優勝劣敗が決まりますが、この劣とはなにかと言うと、

 多くの場合"知らない"つまり無知だということです」

 

人は崖っぷちに追い込まれると、

一番してはいけないことからするのだそうだ。

 

そして、一番大切にしなければいけない家族を崩壊させ、

一番力になってくれた友人や親戚に迷惑を掛けて、万策尽きてしまう。

 

子供も、大人も、経営者も、社員も、

行きつくところは、「教育って大事なんだなあ」ってことなんだと、

またもや、しみじみとしてしまった。

 

ds-ccs (2009年5月24日 10:00) | 個別ページ

弁当

セミナーの昼休憩に、

「川崎さん、お弁当が足りません」と言われたので、

おやおやと思って、注文数を見たら5つも足りない。

 

とりあえず、足りない人にレストランに来てもらったが、

お弁当を食べるはずの人を数えたら今度は6人いる。

 

ということは、どこかにひとつお弁当が余っていることになる。

おかしいと思い、会場に戻ってみると、

誰も座っていない机に弁当がひとつ手つかずで置かれていた。

 

これで計算は合った。

しかし、なぜ5個も少なかったのだろう。

最初、23個だったのが5人増えてまた3人増えたから、

31個でなければいけないのに・・・。

 

最近、業界に「KY」という言葉が広がりつつある。

空気が読めない、ではない。

「漢字が読めない&計算が弱い」のKYである。

 

セミナーの講座で1時間話すよりも、

弁当の数で、体力を消耗してしまった。

 

ds-ccs (2009年5月23日 23:20) | 個別ページ

訛り

東北にある教習所の経営者から電話があった。

研修会に2名追加で参加させたいという。

 

私が名前を聞いたところ、

「ひとりは"〇〇とめお"と言います」とのことだったので、

「漢字を教えてもらえますか?」と私が聞くと、

 

「とめおのとめは、ほら、〇〇のとめです」

 と言われたものの、どんな漢字なのかさっぱりわからない。

 

私も漢字はあまり強くないので、当てずっぽうで

「とめは留置のりゅうですか?」と聞いてみたが、

「いや、とめおのとめは、ほら、〇〇のとめで、わかんねえかな?」

とやっぱり違うらしい。

 

何度か、ああでもないこうでもないとやりとりをした結果、

「とめお」だとばかり思っていた名前は、実は「とみお」であることがわかった。

 

私は、「富士山の富ですか?」と聞いたら、

「ああ、そうそう、富士山の富に男で、とめおです」

と言った。

 

セミナーの前日に、

こうしたことで疲れてしまうことはよくある。

 

ないか。

 

ds-ccs (2009年5月22日 13:44) | 個別ページ

ネーム

ある教習所で事務員さんの接客ロープレを実施した。

 

会議室などの閉ざされた部屋でやると、

緊張からしどろもどろになったり、泣きだす人もいるので、

最近は現場でやるようにしている。

 

受付カウンターに近づくと、事務員さんは笑顔で迎えてくれた。

「どうぞお座りください」

なかなかよい感じである。

 

私が夏休みに早く免許が取りたい旨を伝えると、

事務員さんは簡単なヒヤリングをした後に、商品説明をし始めた。

 

ふと、事務員さんの首からぶら下げたネームが目に入った。

思わず声をあげそうになった。

 

なんと、ネームには私の名前が書いてあるではないか。

 

まさかと思って、よく見るとネームが裏返っており、

そこに私が以前あげた名刺が入っていることに気がついた。

しかも、なぜか500円玉も入っている。

 

私は接客を受けながら、

自分の名刺とその横にある500円玉が気になって、

何を説明されているのかわからなくなってしまった。

 

ロープレが一段落して、

「なぜ、そこに私の名刺を入れているのですか?」と聞いてみたら、

「あ、せっかくいただいたので・・・」

と事務員さんは言葉少なにうつむいた。

 

うーん・・・

ほれてまうやろー!

ちがうかー!

 

500円は今でもなぞである。

 

ds-ccs (2009年5月21日 20:15) | 個別ページ

不可思議

ある自動車学校で、こんな奇妙な話を聞いた。

 

十数人いる指導員さんの中で、

ひとりだけ生徒さんからの指名がゼロの指導員がいると言う。

 

しかも、その学校は完全担当制である。

つまり、入校から卒業まで一人の指導員が教習をする。

人気のある指導員さんは、黙っていてもどんどん指名があるそうだ。

中には担当する生徒さんの半分以上が指名という人もいる。

 

これに対して、あまり人気のない指導員さんもいる。

ただ、人気がないと言っても2人や3人の指名はある。

 

ゼロというのは異常というか不可思議な数なのである。

 

では、なぜゼロなのか?

私なりに考えてみた。

たとえば、こんな場合はどうだろう。

 

理由はわからないが、その指導員は担当した生徒さん全員に卒業時にこう言う。

「もし、友達や知り合いが入校したいと言っても、絶対、私を指名させないように」

 

あるいは、入校時に申込書を書く時、

指名欄にその指導員の名前を書いた生徒さんがいたとしよう。

 

事務員さんはその指導員から、

「おれを指名する生徒がいたら、必ず連絡してくれ」と言われているため、

すぐに携帯で連絡を取る。

 

指導員は受付に駆けつけてきて、

目に涙をいっぱいにためながらその生徒にこう言う。

「お願いです。どうか私を指名しないでください」

 

これならゼロになる。

理由はわからないが「指名嫌い」な人だ。

 

え?

ただ単に、教習がサイテーなんじゃないかって??

 

うーん・・・

実は私もそう思うのである。

 

ds-ccs (2009年5月20日 22:01) | 個別ページ

潰れる

ある本にこんなことが書いてあった。

 

「人はいずれ必ず死ぬが、死ぬのが恐いからと言って、

 一日中そんなことを考えていても仕方ない。

 死ぬ時は死ぬし、死なないときは死なない。

 

 会社も同じで、今、いくら大変だからと言って、

 潰れたらどうしようと考えても仕方ない。

 

 大事なことは『会社が潰れなかったらどうなるか』である。

 

 会社が潰れなければ1年先も3年先も会社は存続している。

 そのときに社員教育をしていなかったら、

 会社は今よりも重大な危機に直面してしまう」

 

しかし、言うは易しで、

実際にはついつい目の前の危機に押しつぶされそうになる。

 

そこで著者は訓練として、

地震が来ても逃げないし、飛行機が揺れても騒がないことに決めているという。

 

地震が来ても、飛行機が揺れても絶対に死なないと決めていれば、

冷静に行動でき、他人を気遣う余裕も生まれる。

 

万一、命を落としても、

「あの人は最後まで落ち着き払っていた」

と、涙を流して言ってもらえるし、長く語り継がれることにもなる。

 

同じように、会社も絶対潰れないと思って、

3年先を思いながら社員教育を実施することで、あとで、

「あの時はつらい時期だったが、社長がしっかり社員教育をしたから今がある。

 あの時の社長は立派でした」

と言ってもらえる。

 

大切なのは、死ななかったらどうなるか、潰れなかったらどうなるかを

常に考えておくことなのだそうだ。

 

なるほどなあ、と思ったものの、

もしも私なら、地震が来た時には悲鳴をあげて妻を押しのけ、

テーブルの下にいちもくさんにもぐりそうである。

 

震度3で。

 

ds-ccs (2009年5月19日 23:37) | 個別ページ

れんこん

ある本にこんなことが書いてあった。

 

「ちくわの穴についてよく考える。

 ちくわは、穴がなければちくわとは言えない。

 ドーナツは穴のないドーナツがあるが、

 ちくわは穴がなければちくわではない。

 ならばちくわの本質は穴にあるのか?はたまた、まわりの身のところが本質か?」

 

著者は、こうしたある意味どうでもよいことをよく真剣に考えるのだと言う。

そして、普段誰も考えようとしないことを考えた方が、

人は仕事ができるようになるのだそうだ。

 

何だかさっぱりわからない。

 

しかしこの本を読んでいて、

以前妻の実家でお節料理を食べている時に、

こんなことを言われたことを思い出した。

 

「ひろちゃん、れんこんを食べなさい。

 れんこんを食べると見通しがよくなると言うから」

 

「れんこんを食べると見通しがよくなる!」

私は内心驚いた。

生まれて初めて、そんな話を聞いた。

 

しかし、すぐに疑問が沸いてきた。

れんこんをかざして見通しがよくなるか?

反対に見えにくくて仕方ないのではないか?

 

私はむずかしい顔で、しゃこしゃことれんこんを食べながら、

「れんこんよりも、ちくわの方が見通しがよくないか?」

などと考えたのであった。

 

本に書いてあることとはまったく関連はないが、

私は、著者と同じようにある意味どうでもよいことを真剣に考えていたのである。

 

だからと言って、仕事ができるようになったとは思えない。

 

ds-ccs (2009年5月18日 22:47) | 個別ページ

自転車

出張先で夢を見た。

 

海辺の自動車学校で自転車を売っている。

なぜ、自動車学校が自転車を売っているのかはわからない。

 

私がその学校に行くと会議が始まった。

最近、めっきり自転車が売れなくなったのだと言う。

原因を聞いてみても誰も答えられない。

 

深夜になっても会議が終わりそうもないので、

私は一人、学校を抜け出し海辺の方に歩いて行った。

 

途中、小学校の校庭のような広場にテントがあり、

たくさんの人が行列を作っているのが見えた。

なんだろうと思って、近づいてみると、

人々は順番にくじをひいていた。

 

くじに当たった人は、

自転車が半額で買えるのだと言う。

 

私は無性にくじが引きたくなって行列の最後に並んだ。

テントには何か貼り紙がしてあった。

どうやら、くじにはずれても通常より安く自転車が買えるのだと言う。

 

「これが自動車学校で自転車が売れなくなった原因か」。

私はこのことを、自動車学校のみんなに教えなくてはと思った。

 

そう思いながら、ふと係員の制服に目をやると、

その胸元に何か文字が縫い込んである。

よく見ると、別の自動車学校の名前であった。

 

私は自動車学校の会議室に戻り、みんなに言った。

「下の校庭で競合校が自転車の安売りをしています」

 

しかし、会議室のメンバーは私に目もくれず

じっと座ったままうつむいている。

みんな顔色が悪く、目を細めて、口元だけうっすらと笑っていた。

 

がっかりしたまま目が覚めた。

 

誰か夢診断をしてくれ。

 

ds-ccs (2009年5月17日 22:43) | 個別ページ

AとB

ある教習所から、メールでチラシ添削の依頼があった。

専門学校の前で、学生に配るものだという。

メールにはこんなことが書いてあった。

 

「(クリアホルダーで)パンフレットの一番前に入れようと思いますので、

 B5サイズで作ったのですが、いかがでしょう?」

 

B5サイズ?

この教習所のパンフレットはA4である。

なのに、なぜチラシはB5なのか?

 

パンフレットが目立つように、わざわざ小さめにしたのだろうか。

もしそうだとしたら、その時点でもうダメだ。

チラシ作りに腰が引けている。

 

そもそも、B5サイズという大きさのチラシは、私の頭の中にはない。

すべてA4である。

たまにポケットティシュ向けに小さめのチラシを作る場合があるが、

それとてA5である。

 

つまり、チラシでB版はありえない大きさと言っても過言ではない。

普通の書類でもA4で統一されているところが多い。

BよりもAなのである。

 

コンサートでもB席よりはA席の方が高いし、

勤務評定もBよりもAの方が評価が高い。

血液型だってB型(私)よりA型の方が評判はよいではないか。

牡蠣弁当はBの方が高かったが、おかげで夢の中でえらい目に遭った。

 

やはりBよりAなのである。

 

ds-ccs (2009年5月16日 23:15) | 個別ページ

イライラ

イライラする夢を見た。

 

移動のために特急に乗らなければいけないのだが、

あと5分しか時間がない。

 

時間がないのに私は駅弁を買おうとしている。

しかも、なぜか最初から「牡蠣(かき)弁当B」を買おうと思っている。

「A」ではなく「B」なのである。

なぜか「B」の方がおいしそうで値段も高い。

 

時計を見たらあと3分しかない。

私は急いで売店のおばさんに、牡蠣弁当Bを頼んだ。

「2,050円です」

なんて中途半端な価格設定だろう。

 

私は千円札3枚を出して渡したところ、

おばさんは老眼鏡とそろばんを取り出して、計算をはじめた。

 

私は、「早くしてください」と語気を荒げたが、

どうにも間に合いそうにないため、

「もういいです」と言い捨ててお釣りをもらわないまま走り出した。

 

背後でおばさんの「ありゃあ」という声が聞こえた。

 

すでに電車の発車時間になっていた。

私は一目散に階段を駆け下りた。

ホームについたら、列車はすでに動き出していた。

 

「ああ、遅かった」。

私は一瞬あきらめかけたが、

目の前の列車は人がジョギングするくらいのスピードで、

いっこうにスピードがあがらない。

 

しかも、よく見たら昔の蒸気機関車のように車両に扉がないので、

飛び乗ろうと思えば飛び乗れそうな気もする。

 

私は電車と並行して走っていた。

 

ところが、大きなバッグと牡蠣弁当Bが邪魔をして

なかなか飛び乗るタイミングがつかめない。

ホームを走っているつもりだったが、いつの間にか線路の横を走っていた。

 

私は、いつまでも列車といっしょに走り続けながら、

「どうしよう」「どうしよう」と焦りながら、

牡蠣弁当Bを買ったことを後悔していた。

 

イライラしながら、目が覚めた。

 

ds-ccs (2009年5月15日 17:52) | 個別ページ

漫然

競合校の入校生が想定外に増えている時、

その理由が全くわからない場合がある。

 

しかし、本当にわからないことは稀で、

実は、知ろうとするためのアンテナが、

全く機能していないことが原因であることの方が多い。

 

アンテナを立てていないというのは、

つまりが漫然と仕事をしているということであり、

つまりがボーっとしているということである。

 

生徒が減っしまったことがわかった後で、

「大変だ!きっと値引きだ、ダンピングだ」

と大騒ぎしてみても、

日頃努力をしていないのだから、どうしようもない。

 

他校が増やしているのは、何らかの策を講じたからである。

それを知ることができなければ、手の打ちようがない。

 

「いやあ、それがよくわからないんですよ」

などと真顔でもっともらしく声高に言う輩に限って、

卒業生訪問にさえ行っていない。

 

努力していないのに生徒が増えると、

努力していない現状が「今のままでいい」と思えてくる。

しかし、いずれ必ず困る時がやってくる。

必ず。

 

努力していても生徒が減る時がある。

しかし、やるべきことをやっていれば、

慌てることなく、結束して知恵を絞り対処することができる。

それがまた、より大きな成功をもたらす。

 

ある著名な経営者の言葉。

人生を成功に導くためには2つのコツがある。

 

「コツコツ」。

 

そろそろ、わかって欲しいのだが・・・。

 

ds-ccs (2009年5月14日 22:12) | 個別ページ

営業

今度のセミナーのレジメができた。

私が担当するのは営業講座である。

 

おかしな話である。

そもそも営業にてんで向いていない私が、

講師として営業の話をするのである。

 

なぜ、営業に向いていないのかと言えば、

なにせ第一印象が悪い。

暗いし、とっつきにくい。

 

なぜそうなったのか?

それは、私の父親の郷里が落ち武者の里で、

その呪いが今も続いているからかもしれない。

 

亡くなった母親にもよく言われた。

「もっと愛想よくしなさい」。

 

そんな人間が営業の話をするのである。

どんな話か、聞いてみたいと思う人も多いのではなかろうか。

 

だったらちょうどよかった。

セミナー、まだ間に合います。

 

ds-ccs (2009年5月13日 23:50) | 個別ページ

1時間

整体に行った。

パソコンでの作業が数日続いたので、

身体が悲鳴をあげている。

 

1時間コースを電話で予約した。

その時間に行くと整体師の先生は、えらく気合いが入っていた。

 

どうも、午後からヒマだったらしい。

いつもと声のハリも違う。

 

先生は施術中、よくしゃべる。

しかし、ほとんどが独り言である。

しかも、聞いていると不安になることがしばしばある。

 

「お!」

と声をあげたかと思うと、

「違うか・・・」。

 

「あ、これは!」

と驚いたような声を出した後で、

「関係ないか・・・」

 

「ああ、ここじゃね!」

とツボをとらえたかと思いきや、

「ま、あとでええか・・・」。

 

「やっぱり、ここは効きますですか?」

と質問しておきながら、自分で

「そうでもないか・・・」

 

最近は、何を聞かれても黙っていることにしている。

それで、何の問題もなく施術は進んでいくのである。

 

「はい、今日はこのへんで」。

先生が言ったので、起き上がって時計を見た。

1時間コースなのに、すでに2時間が経過していた。

 

ds-ccs (2009年5月12日 23:53) | 個別ページ

基金

定額給付金を使った。

それも、妻の分も含めて全額である。

 

と言っても、まだ給付されていないので、

とりあえずは立て替えということになる。

 

使いみちは、ある基金への寄付である。

その基金は、野良猫の避妊、去勢手術、保護猫の食事、治療費などに使われる。

 

この基金を創設したのは、ひとりの俳優さんである。

所属していた劇団の通用口で出会った猫を保護したところ、

猫エイズにかかっていることがわかった。

 

すでにこの世にいないその猫は、

亡くなるまでの数年間、持前のユニークなキャラクターで、

捨てられて傷ついた多くの猫たちの心を開き、彼らに慕われ、

その俳優さんも、幾度となく励まされたという。

 

基金は、その猫の名前を取って、

「がんじろう基金」と名付けられている。

 

基金.jpg

ds-ccs (2009年5月11日 21:42) | 個別ページ

炭火

妻の実家で、焼肉をごちそうになった。

ご両親は、わざわざ家の外にテーブルやイスをセットして、

晴天の下、野外バーベキューの雰囲気である。

 

お義父様が、「うまくいったら、ご喝采」と独りごとを言いながら、

バーベキューコンロに火をおこしはじめた。

 

まず、新聞紙を1枚下に敷いてマッチで火をつける。

火があがりはじめたところに、小さく割った竹を乗せてゆく。

すぐにぱちぱちという音とともに、竹が燃えはじめた。

 

全体に火が回ったところで、上からまんべんなく木炭を乗せる。

ここでお義父様はうちわを持って、急ピッチであおぎはじめた。

 

見ている私のところに容赦なく煙が襲ってくる。

私は、煙を避けるためにお義父様の背後にまわった。

 

すると、今度はお義父様も反対側にまわってうちわをあおぐので、

やはり煙は私の方にやってくる。

 

しばらく、煙と追いかけっこをしているうちに、

コンロの火が安定してきた。

 

終始、見事な手際であった。

 

肉も、野菜も、お酒も、すべてがおいしかった。

私は食べながら、火をおこす過程を見学したことで、

さらにおいしさが増すのだと思った。

 

て言うか、少しくらい手伝えよ。

 

炭火.jpg

ds-ccs (2009年5月10日 22:50) | 個別ページ

カレー

昨日の夕食はカレーだった。

今日の昼はカレーうどんで、夜はまたカレーだった。

こんなにカレーを食べたのは久しぶりのことである。

 

そう言えば、私は積極的にカレーを食べようとしない。

なぜだろうと考えてみたら、二つの理由があることに思い当った。

 

ひとつは、修学旅行に行った先生の話。

 

子供たちにお昼にカレーを食べさせて、

その後バスに酔った子供が吐いてしまった。

その時の匂いが強烈で、それ以降、昼食にカレーを食べるのはやめたそうだ。

 

もうひとつは、カレーを食べて喧嘩をした新婚夫婦の話。

 

旦那さんは、カレーにソースをかけて食べる家で育った。

奥さんは、カレーをそのまま食べる家で育った。

 

カレーをそのまま食べる家庭では、

カレーにソースをかけるという行為は、

そのカレーがまずいことを意味する。

 

旦那さんがいつものようにカレーにソースをかけたとたん奥さんは、

「なんでソースかけるのよ!あたしが作ったカレーまずくて食べられないの?」

と怒り出した。

 

旦那さんは怒り出す理由がわからず、喧嘩になったと言う話。

 

カレーにまつわる話には、

なぜかネガティブな話が多い。(ふたつだけだが)

そんな訳で、カレーを積極的に食べなくなった。

 

昨日と今日、久しぶりに食べたカレーはおいしかった。

しかし、また食べたいと言う気はやはり起こってこないのである。

 

ds-ccs (2009年5月 9日 23:50) | 個別ページ

やめる

妻があるダンスの習い事をやめたいと言い出したのは、

もうずいぶん前のことである。

 

やめたいやめたいと言いながら、なかなか言えないでいるのは、

ひとえに言い出しにくいからである。

 

なぜ言い出しにくいかと言うと、

やめる理由を言わなくてはいけないからだ。

 

「先生のリズム感のなさにはもう我慢できないんです」

などとは口が裂けても言えない。

 

かと言って、

「主人の仕事が激減して、もう習い事どころじゃないんです」

などと嘘をついてみても、いずれはバレてしまう。

 

なぜなら、妻は他の教室に移りたいと思っているからである。

いろんな発表会で他の教室と共演することが多いので、すぐにわかってしまう。

 

「あっら~、あれ川崎さんじゃない。結局、嘘ついてよそに移っていやがったのね!ムキャー」

てなことになってしまうのである。

 

何事も、始めるのは簡単だが、やめるのに苦労する。

恋愛もそうだし、結婚もそうである。

結婚をやめる場合(つまり離婚)、もう地獄絵巻の修羅場になってしまうことだってある。

 

妻の場合、そこまでの苦労はないにしても、

言い出しにくいことには変わりないだろう。

 

しかし、こういうことは正直に、はっきりと、

単刀直入に言うのが相手のためでもある。

 

「来週から〇〇教室に移りますので、本日でやめさせていただきます」。

 

うわぁ、こりゃメチャメチャ度胸がいる。

私だったら失踪するかもしれない。

 

ダンス習ってなくてよかった。

 

ds-ccs (2009年5月 8日 22:09) | 個別ページ

88円

偶然通りかかった、食品スーパーに入った。

どうやら新しくできたお店らしい。

お客は店内いっぱいにひしめいていた。

 

しばらく店内を見て回っている内に、

商品がどれも異様に安いことに気がついた。

 

いわゆるディスカウントスーパーという業態である。

 

たとえば、よく知られたブランドの缶コーヒーが1缶50円。

見たこともないブランドのコーヒーは、なんと29円であった。

 

なぜそんなの安いのだろうと、商品を手に取ってみた。

それは、プライベートブランド(PB)と呼ばれる、自社企画商品であった。

よく見ると店内にはいたるところにPBが置いてある。

 

お酒のコーナーにもPBはたくさんあった。

私は何気に、1個88円の缶チューハイを手に取ってみた。

 

どんなメーカーが作っているのだろうと、

製造業者を見て驚いた。

 

なんと、製造者は私が生まれ育った町にある工場であった。

社長の息子は私と中学の同級生である。

 

この工場は一時期、大手缶コーヒーメーカーの委託を受け業容を拡大したが、

突如その契約を打ち切られ、業績は一気にどん底に沈んだ。

社員は皆うなだれて、悲観に暮れたと言う。

 

私は、88円の缶チューハイを手に持ったまま、

そんなことを思い出していた。

もう、十年以上前のことである。

 

家に帰って、その缶チューハイを飲んでみた。

ちょっとくらいまずくても仕方ないと思いながら飲んでみたけれど、

大手メーカーのものと何ら遜色のない、

しみじみとおいしい味がした。

 

ds-ccs (2009年5月 7日 20:30) | 個別ページ

畑

妻の実家の畑でのんびりと

にょきにょき育ったアスパラガスを眺めていたら、

突然携帯が鳴った。

 

ある教習所の課長からであった。

「ニュースレターの計算が違っているのを発見しました」。

 

思わずどきっとした。

おやおやと思い、家に帰って確認したら、

たしかに、2ページに、

2,000×120=360,000

と書いてある。

 

3,000と書くところを、

誤って2,000と書いてしまったようである。

 

「計算問題のできない指導員さんが少なくない」

などと言っていた私が、

計算以前の間違いを平気でニュースレターに書くとはいかがなものか?

 

麻生総理の読み間違いを笑ってる場合ではない。

 

3,000×120=360,000が正解です。

この場をお借りして訂正します。

すまねえ。

 

ds-ccs (2009年5月 6日 22:24) | 個別ページ

立つ

ある経営者が博多駅のみどりの窓口を利用した。

以前は、最初から座ったままの対応であったが、

その日は接客のはじめと最後に担当者がきちんと立ってあいさつをしたと言う。

 

経営者が、いつから立っているのか聞いたところ、

少し前から立つようになりました、との答が返ってきたそうだ。

 

実は、みどりの窓口できちんと立って接客するようになったのは、

博多駅よりも新大阪駅の方が先らしい。

 

私も一度、新大阪駅でみどりの窓口を利用したが、

笑顔で立ってあいさつをされて、感心した憶えがある。

 

座ったままのスタッフから何らかの商品を買う時、

何だか、「売ってもらっている」という感覚になる。

売り手の方がお客よりもエラく感じるのである。

 

それって"殿様商売"だろう。

 

JRはその昔、お役所日の丸で文字通り"殿様商売"を続けていた。

「立つ」なんてことは考えられなかった。

 

民間になって随分経つが、

やっと民間企業の"当たり前"ができるようになってきたのかもしれない。

 

ところで、もとから民間企業である教習所では、

受付担当者はちゃんと立って接客しているだろうか?

 

あなたのところではどうだろう?

 

・・・ほんとに?

 

ds-ccs (2009年5月 5日 17:47) | 個別ページ

団扇

花火大会のポスターができたと思ったら、

今度は団扇(うちわ)のデザイン依頼が来た。

 

まだ、5月になったばかりだと言うのに、

仕事だけは夏真っ盛りである。

 

そう言えば、依頼された教習所の指導員さんも、

4月の交通安全ニュースレターを1月に作っていた。

 

「春爛漫。桜がとってもきれいです」

といった内容の記事を真冬に考えるのは辛いものがある。

出来上がった文章もどこかギクシャクしていた。

 

団扇のデザインも何だかギクシャクしそうである。

いっそのこと、

「この団扇のデザインは5月の連休に考えたものです」

という注釈を入れてはどうだろう。

 

それを読めば、ギクシャクしたデザインの団扇を仰ぐお客さんも、

「そう言えば、あおぐと若葉の香りがするなあ」

などと、一味違った感慨に耽ってもらえるかもしれない。

 

ないか。

 

日に日に緑が濃くなってゆく。

団扇.jpg

 

ds-ccs (2009年5月 4日 17:48) | 個別ページ

一人

車でショッピングモールに行ったついでに、近くを散策した。

それまで、この付近を歩いたことがなかったので、

時々、立ち止まりながらゆっくりと歩いた。

 

ふと、ある建物が気になった。

マンションにしては地味で、ひっそりと人影もない。

まわりはフェンスで囲まれ、等間隔でサイレンのようなものが設置されている。

 

正面の門にあるプレートを見て驚いた。

警察学校と書いてある。

中はしんと静まり返り、賑わうショッピングエリアとは対照的である。

 

さすがに連休は誰もいないようである。

ふと見ると、入口を少し入ったところに人が立っている。

小柄な女性であった。

 

警備員らしからぬ、見慣れぬ制服を着ていたので、

警察学校の生徒かもしれないと思った。

 

連休中、人でごった返しているところも少なくないというのに、

こんな大きなな施設に一人でぽつんと立っている人もいる。

何だか不思議な気持ちがした。

 

私は、門の前で立ち止まった後で来た道を引き返した。

彼女の死角に入って見えないところで、道路を横断しようと歩きはじめた。

 

道路を半分くらい渡ったところで、ふいに後ろから声が聞こえた。

 

「道路を渡らないでください」。

 

振り返ると、その女性が私の方を見ていた。

注意されるのかと思ったら、笑顔でちょこんとおじぎをした。

 

私は苦笑いを浮かべ、そのまま渡りきったものの、

妙にどきどきし、横断歩道を渡ればよかったと後悔した。

 

ds-ccs (2009年5月 3日 22:47) | 個別ページ

ショッピングセンター

港に近い町を散策していて、

偶然、電車通りの裏手に古くからある商店街を見つけた。

 

暗く細い路地の両側に、昔ながらの商店が並んでいる。

中には閉店してシャッターが閉まったままのお店もある。

開いているお店もお世辞にもきれいとは言えない。

 

破れているテント生地の看板には、

ショッピングセンターと書かれてある。

 

こんなことろで買うお客がいるのだろうか。

おそるおそるショッピングセンターの通りに入ってみた。

 

「それ、甘くておいしいの」

お店で接客しているおばさん(というかおばあさん)が、

気さくに話しかけてきた。

笑顔がとてもいい。

 

つい、買ってしまった。

マンダリンという柑橘系の果物は、とても甘かった。

 

総菜を扱うお店ではおはぎを売っていた。

おいしそうなので見ていると、

やはりおばあさんが笑顔で声を掛けてくる。

 

おはぎといっしょに焼き鳥とナスの煮物を買った。

なんだか品揃えはバラバラだが、それも意外性があって面白い。

 

古めかしい商店街ではあるが、

歩いていると楽しい。

ひょっとして見た目以上に繁盛しているのかもしれない。

 

笑顔とは、ただそれだけで「独自資源」になる。

 

また来ようと思った。

商店街.jpg

 

 

 

ds-ccs (2009年5月 2日 19:09) | 個別ページ

花火大会

ある教習所から、

花火大会のポスターを作って欲しいという依頼があった。

 

もう一度言うが、花火大会である。

花火をポンポン打ち上げて、見る人が歓声をあげるあの花火大会だ。

 

地域の人たちがみんな楽しみにしている、

夏の夜を彩る一大イベント、

浴衣とうちわを持って、たくさんの人がやってくる花火大会である。

 

うーん・・・どういう風に作ったらよいのだろう。

キャッチコピーはどうすればいい?

 

「花火大会にいらっしゃい」

新婚さんいらっしゃいみたいである。

「今年も花火大会はあるか?あると思います」。

吟じてどうする。

 

いろいろ考えてみてもアイデアが浮かばない。

 

いっそ、花火の写真と大きな文字で「花火大会」でよいのではないか。

シンプルでわかりやすいし。

うん、そうしよう、それがいい。

文句ある?

 

ds-ccs (2009年5月 1日 18:17) | 個別ページ