さきほど、ある教習所の方からこんなメールが届いた。
「3月の入校生が3割アップし、
1-3月のトータルが過去10年で最高をマークしました」。
教習所にとって一番の元気の素は、
生徒さんが増えることである。
しかし、ただ偶然に増えたのではなく、
明確な戦略と意図を持って、
努力した結果増えたことに大きな意義と価値がある。
それを実際に短期間でやってのけたのだから、
大したものだと思う。
とりあえず、ご苦労様でした。
今夜のお酒は格別においしいだろうな。
さきほど、ある教習所の方からこんなメールが届いた。
「3月の入校生が3割アップし、
1-3月のトータルが過去10年で最高をマークしました」。
教習所にとって一番の元気の素は、
生徒さんが増えることである。
しかし、ただ偶然に増えたのではなく、
明確な戦略と意図を持って、
努力した結果増えたことに大きな意義と価値がある。
それを実際に短期間でやってのけたのだから、
大したものだと思う。
とりあえず、ご苦労様でした。
今夜のお酒は格別においしいだろうな。
ある教習所で、卒業生や在校生が参加してのバーベキュー大会が実施された。
経営者が見ていると、指導員が肉や野菜を一生懸命に焼いているそうだ。
卒業生に喜んでもらおうと思う気持ちはわかるが、
バーベキュー大会の目的は、肉や野菜を焼くことではない。
そう言えば、他の教習所でも一日開放イベントで、
指導員さんが焼きそばやポップコーンの屋台で、
くたくたになると言う話を聞いたことがある。
肉や焼きそばを焼いていては、
お客さんと話をすることができない。
つまり、一番大事なコミュニケーションが取れないのである。
イベントでの何気ない会話から紹介で入校が決まることがよくある。
フランクフルトやポップコーンにつきっきりになっている場合ではない。
目的と手段を履き違えてしまうと、
いくら本人は頑張ったつもりになっても、
最後に徒労感が残るだけである。
夕方、妻から、
「今晩は何もないからお好み焼きを頼みました」
というメールが入った。
私の家から車ですぐのところにあるお好み焼屋は、
電話一本で配達をしてくれるので重宝している。
お好み焼きと言うと広島の名物で、
市内中心部には「お好み村」という観光施設まであるが、
広島の住宅街には昔から、鉄板を囲んだ小さなお好み焼屋がたくさんある。
なので、「お好み村」へは一度も行ったことがない。
私が生まれ育った瀬戸内海に面した小さな町にも、
いたるところにお好み焼き屋があった。
小学生の頃によく通ったお店は、食料品店の中の一室でをお好み焼を焼いていた。
いつも色の黒いおじさんが笑顔で焼いてくれるのだが、
そのおじさんには右腕が無かった。
口とあごと肩を使って器用にそばを袋から取り出しながら、
「戦争でやられたんよ」と汗を拭きながら焼いてくれた。
私たちは、マンガを読みながら黙々とヘラで食べた。
ソースは塗り放題だったが、かけすぎて鉄板の上にたらすと、
いっしょに食べていた友達は嫌な顔をした。
きれいに正方形に切り分けながら食べるのがマナーだった。
こういう食べ物を、ソウルフードと言うのだろう。
たぶん。
健康診断に行ったら、先生が、
「胃透しはどうしますか?今までの経緯からして問題はないと思いますけどむにゃむにゃ」
と、いかにもしなくていいような言い方をするので、
「はあ、では、いいです」と言うと、
先生は笑顔で「よし、いいですね」と言った。
せっかく絶食してきたが、まあ、バリウムを飲まなくて済むのならといいか、と、
レントゲンを撮るために別室の前のイスに座っていたら、看護婦さんが声を掛けてきた。
「川崎さん、絶食してこられたんでしょう。これから胃の検査は秋まで予約が取りにくくなりますから、今日は胃透しのチャンスですよ」。
ふーむ、胃透しにチャンスがあるとは知らなかった。
「でも、今、先生にしませんって言いましたし、先生もしなくていいような感じでしたけど」
と言うと、看護婦さんは動じることなく、
「健康診断ですからね。悪いことろが見つかるかもしれませんし、そこのところを誤解されないように」
と言った後「よく考えておいてください」と言い残して去って行った。
困った。
医者と看護婦の狭間で揺れ動く臆病な中年男性。
レントゲンが終わって診察室に行くと、なぜか先生の様子が変っていた。
「絶食してきたんだったら、ははは、せっかくですから胃透ししましょうか?どうします?」
私は、なんだこの病院はと思いながらも、
「はあ、お願いします」と答えていた。
胃透しが終わって、先生が言った。
「いやあ、川崎さんおみそれしました。食道も胃の表面もとってもなめらかですね」。
おみそれしましたって、こういう場合に使う言葉か?
まあしかし、私は外見的には、暗いだのとっつきにくいだのといろいろ指摘されるが、
外からは見えない胃や食道はきれいだと判明して、ちょっとうれしかった。
人は外見で判断してはいけないというのは、こういうことだろう。(違うか)
医者と看護婦の関係も、外見からはわからないように。
4月はとにかく出張が多い。
従って、デスクワークは今のうちに片づけておく必要がある。
という訳で、今日ニュースレター4月号を仕上げた。
それにしても4月は出張が多い。
過去最高の13連泊も控えている。
着るものをどうするかが問題だ。
妻は、宿泊先でクリーニングに出せばいいでしょう、と言った。
しかし、山の中のホテルでそんなサービスがあるとは思えない。
「お客さん、自転車貸すから、村までひとっ走りいっでごねか」
などと言われたら困ってしまう。
行きは下りだからいいものの、帰りの登りがきつい。
きっと谷底の小川に落ちて遭難してしまうだろう。
しかし、漱石の小説にもあるように、
春の小川を流れる土左衛門は気持ちよさそうである。
浮かば波の上、沈まば波の底
春の水なら苦はなかろ
今年もそんな季節がやってきた。
洗顔してタオルで顔を拭いていると、
肌触りがいつもと違うことに気がついた。
とても柔らくて気持ちのよい、新しいタオルだった。
そう言えば、何日か前にどこかでもらったことを思い出した。
どこだったか・・・。
そうだ。
新築工事のあいさつにと、業者が持ってきたものだった。
妻は、インターホン越しにすこぶる冷たい声で、
「で、何ですか?」と、とっとと帰れオーラを発したと言っていた。
「こんなにいいタオルをくれるのなら、もっと愛想よくしとけばよかった」
妻はそんなことを言っていたが、
「工事のごあいさつに来ました」と言われて素直に出たばっかりに、
さんざん営業された経験も一度や二度ではなかったから、
冷たくされても仕方のないことである。
待てよ。
ひょっとすると、工事のあいさつにきました作戦が通用しなくなったために、
まずはタオルで喜ばせておいて、じきに第2弾の営業がくるのか?
まあ、営業するのはいいけど、
今度はバスタオルを持参してくれないかな。
ある経営者が、WBCで日本が優勝したのにあやかり、
教習所の職員に集客の企画を募ったところ、
すぐさま、ある指導員からこんなキャッチコピー案が寄せられた。
「WBCの感動と同じくらい感動を味わえる合宿免許!」
この指導員さんは、指導員には珍しく営業がとても好きという人である。
しかし、私の経験から言うと、営業を得意とする人は企画には向いていない。
なぜ向いていないかと言えば、必要ないからである。
企画でお客を集めるなどという、まどろっこしいことをする暇があれば、
とにかく自分が営業して引っ張ってくる、そんな人に「企画」が入り込む余地などない。
そのスタンスは、さきほどのキャッチコピーにも色濃く出ている。
「WBCの感動と同じくらい感動を味わえる合宿免許!」(とにかく来てよ、来てみてよ!)
自分の教習所に自信を持つのはよいことである。
しかし・・・
入校する前から事前期待をそんなに高くしてどうする。
9割のお客さんをがっかりさせてどうする。
てなこと言っても、営業脳にはわからないのだが・・・。
私が読んでいる新聞には、自動車学校の広告がよく出る。
しかも、1校や2校ではなく、トータルで6校くらい見かける。
大きさは、半五段と呼ばれる横長で小さめのサイズである。
各校、内容はさまざまではあるが、その中に私がいつも目をとめる広告がある。
その広告には、若い女性が運転席で笑顔を振りまいている写真が大きく載せてある。
キャッチコピーは、「親切ていねい」。
なんだか、昔なつかしい感じがする。
以前は、こうしたおねえさんモデルのイメージ広告が多かった。
でも、最近はとんと見かけなくなった。
効果がよくわからないからだろう。
そんな中で、貴重な広告と言えるかもしれない。
プロモーション(販促)はますます大事になっている。
かける予算も限られているが、
お客様にきちんと伝えなければ、入校してはもらえないからである。
しかも、他校にはない"独自資源"の勝負になってきている。
新聞広告からは、残念ながらそんなことは感じられない。
先日もこの広告を見つけた。
私は、いつものようにぼんやりとこんなことを思う。
「このおねえさん、今、年はいくつなんだろうか?」
いつの頃からか、ジェットコースターが平気になった。
傍から見ていると、とても怖くて乗れないと思うが、
いったん乗ってしまうと、宙返りをしても斜めに回転しても、楽しいばかりである。
なぜ、平気になったのか考えてみた。
答えはすぐに出た。
どんなジェットコースターよりも飛行機の方が100倍怖いからだ。
年中、飛行機に乗っていると、
ジェットコースターなど安全極まりない遊具なのである。
先日、東京では強風が吹き荒れた。
空港では貨物機は着陸に失敗して炎上した。
旅客機もさぞ揺れたことだろう。
妻の母上は以前、ビッグサンダーマウンテンに乗った後、
真っ青な顔をしてトイレに駆け込んだ後で「もう二度と乗らん」と言った。
揺れる飛行機を体験すればきっと平気になるだろう。
今度誘ってみようか。
甥っ子の結婚式に出た。
式が終わって、披露宴のテーブルにつくとカードが置いてあった。
中を見ると、新郎からの直筆のメッセージが書いてあった。
読んでみると、「遠くから来てくれてありがとう」といった、ありきたりの内容だった。
ところが妻のメッセージにはこんなことが書いてあった。
「僕が初めて出席した結婚式が広之おじさん達の結婚式でした。あの時おじさん、歌っていましたね」。
驚いた。
私が結婚したのは今からちょうど20年前だから、
新郎が10歳の時である。
彼は、私の結婚披露宴を憶えていたのだ。
実は、私たちの披露宴は、特に妻の親族から悪評を浴びた。
理由は、新郎が目立ちすぎて花嫁があまりに目立たなさすぎたからである。
「あれじゃあ、花嫁がかわいそうだ」と言われた。
しかし、あれから20年経って、
あの披露宴は決して無駄ではなかったことがわかった。
なぜなら、この日新朗は、ピアノを弾きながら自分で歌っていたからだ。
披露宴とは新郎が歌を披露する場なのだ。
彼は小学生の時に私からそう学んだのである。
私は、新郎の歌を聴きながらこう思った。
「ピアノはまあまあだが、歌は私の方がうまいな」。
若い二人に、幸多かれ。
新幹線から富士山が見えた。
ある経営者がセミナーでこんな質問をした。
「日本で一番高い山は?」
もちろん答えは富士山である。
「では、2番目に高い山は?」
誰も答えられない。
一番と二番とではこんなに差があると言うことだ。
二番目に高い山など誰も知らない。
(私は知っているが・・・)
しかし、富士山は高いだけではない。
ダントツに美しい。
企業も売上が高いだけではダメだろう。
自動車学校も生徒が多いだけではダメだろう。
お客様を惹きつけて止まない美しさがなければ。

教材用CDの録音をした。
スタジオ録音と称してはいるが、私の書斎がスタジオになるので、
いろいろな雑音に邪魔をされることも多い。
前回は、魚の行商の声が割り込んできた。
「タイ、はまち、めばる、ただ今大安売りをしていまーす」。
それ以上に多いのが、葬儀の案内である。
「ご葬儀について、お知らせいたします~。西4丁目の〇〇様のご葬儀を・・・喪主は・・・繰り返します~」。
邪魔が入るたびに録音は中断される。
今日は、妻の掃除機の音で中断を余儀なくされた。
ンゴゴゴ~、ンゴゴゴ~、キイイイイィーン、フゴゴゴゴゴ~。
「今、録音しちゅうがぜよ!」
思わず、土佐弁になってしまう。
静かになったので再開した。
ところが、5分ほどしたら今度は、
リーンゴーン リーンゴーン♪
と正午を告げるチャイムが鳴り響いた。
またもや中断。
気分転換に居間に行ってテレビをつけると、
ちょうど日本が韓国をリードしたところだった。
そのままソファーに腰を据えてしまう。
こうして中断は果てしなく長くなってしまうのであった。
仕事しろよ。
ある教習所で、受付のうしろの壁に紙が貼ってあるのに気がついた。
近くで見ると何枚もの紙が並んでいて、そこにびっしりと文字が書かれている。
どうやらそれは人の名前のようである。
経営者によると、
ハイスピードプランで入校された生徒さんの名前を貼りだしているのだと言う。
それにしてもいったい全部で何人いるのだろう?
しかも、さらにその上に付け足すように紙が貼ってある。
ハイスピードプランを希望したものの定員に入りきらなかった生徒さんなのだそうだ。
卒業まで3日ほど多めにかかるのだそうだが、
それでも20日ほどで卒業できる計算になる。
ロビーには溢れんばかりの生徒さんでごった返していた。
まさに、行列のできる教習所。
その昔、朝の5時頃からキャンセル待ちで行列ができていた教習所が多くあった。
行列は行列でもその中身はまるで違う。
一方は、早く楽しく友達といっしょに免許を取ることができる教習所。
一方は、眠くて寒い思いをして、それでも乗れるかどうかわからない、不安そうな行列。
後者の行列の時代から抜け出せない教習所が、
今、生徒の激減で苦しんでいる。

ある老人ホームに連れて行ってもらった。
山の中の道路をしばらく走った後で、急な上り坂に入った。
その道は高い壁に囲まれているせいかほの暗く、何だか心細くなる。
「初めてきたひとは姥捨て山だと思うでしょうね」。
老人ホームの理事でもある自動車学校の経営者が言った。
その言葉通り、死の気配が色濃く漂う。
ところが、老人ホームに着くと、
そこは別世界であった。
お年寄りは学生のボランティアといっしょに「青い山脈」を歌い、
敷地内の農園でホウレンソウを収穫していた。
お年寄りの手に、学生の手が重なり、
同じ顔の高さで、いくつもの笑顔がはじけて広がる。
ゆったりとしたあたたかな時間が流れる"終の棲家"は、
何者にも侵されない、おだやかな幸福に包まれていた。

ある私立高校が来月から実施する「社会人塾」の打ち合わせのため、
指導員さんといっしょにある私立高校に行った。
「社会人塾」とは、高校生を対象に実施する研修で、
社会に出て役立つ基本的かつ実践的マナーを教える場である。
講師は私が担当する。
担当の先生に会って、いろいろお話を聞いていて驚いた。
この先生、これまでさまざまな研修を自ら企画して講師を務めている。
私なんかよりよっぽど詳しいのである。
困った。
話が一段落したところで、
「こんな内容でいかがでしょうか?」
と先生が聞いてくるので、私は、
「先生が講師をされてはいかがでしょうか?」と言ってみた。
先生は、わはははは、と豪快に笑った後でこう言った。
「いえいえいえいえ、とんでもない。
プロのやり方をぜひ拝見させていただければと思っています」。
帰りの車内で、指導員さんが言った。
「川崎さん、よろしくお願いします。もう我々は川崎さんにお願いするしかないんです」。
うーん、困った。
笑っちゃうくらい困った。
4月に新入社員研修がある。
仕事をいただいたその企業さんとはすでに十年以上のお付き合いになる。
年に一度の研修だけだが、声を掛けてもらっていることはありがたいことである。
しかし、毎年18歳の新人さんを教える私だけが年を取っていくので、
ある意味、複雑ではある。
この企業の新入社員さんはほとんど高卒で、しかも9割が女性である。
私は最初にいつも同じ質問をする。
「免許はどこで取りましたか?」
「どうでしたか?その自動車学校は楽しかったですか?」
この質問に、
「免許が取れたことが、これまでで一番うれしかった」。
「担当してくれた先生が大好きになった」。
などと言う子もいたりして、なかなか興味深い。
「担当制」の教習所の方が満足度は高いようである。
中には家庭の事情で、これから私の給料で免許を取るという子もいる。
なんとか仕事と両立してほしいと願うばかりである。
さて、今年はどんな答えが返ってくるだろうか。
その前に、今年も2日間立ちっぱなしの研修で、
私の足腰は最後までもつだろうか。
去年もおととしも、研修中に足がつってしまった。
そちらの方が気になる。
講義をしながら、
ばれないように足の指を引っ張って筋を伸ばすのは、
たいそう難儀なのである。
出張から帰ったら、妻がパニクっていた。
以前、旅行代理店に申し込んだパック旅行の予約金を払おうと店に行ったところ、
予約は入っていないと言われたらしい。
妻は担当者の名前をメモしていたことを思い出し、
家に帰って確認したところ、ちゃんと「シバタさん」という名前が残っていた。
すぐにお店に電話をかけて、
「お宅のシバタさんにちゃんとOKをもらってますけど」
と言うと、接客した担当者はこう答えたという。
「当店にはシバタという名前の者はおりませんが・・・」
そこで、妻はパニクってしまったという訳だ。
旅行代理店はほとんどそのお店しか使っていない。
いったいどこのシバタさんに予約したのか?
私は、あわてる妻にこんな話をした。
「シバタさんはそのお店で十年くらい前に働いておられたのだろう。でも、病気か何かで亡くなられたんだ。仕事一途の人だったから時々電話に出ているんだろう」。
妻は、ぷいと向こうへ行ってしまった。
しばらくして、「わかった」という声が聞こえた。
妻は、いろいろなお店からパンフレットを持ち帰っていたために、
似た名前のお店に誤って予約をしたことが判明した。
「イオンショッピングモール宇品店」に掛けるはずが、
「イオンショッピングモール府中店」に掛けていたのであった。
それにしても、妻は担当者の名前をメモしていたからよかったようなものの、
「シバタさん」という手がかりがなかったら、どうなっていただろう。
「絶対に、間違いなく予約したんです。担当者の名前?そんなのいちいち憶えてないわよ。
お宅が忙しくって予約を取り忘れてたんでしょ!キーッ!」
てなことになっていたかもしれない。
電話応対では最初と最後に名前を言う。
担当者がこの基本を怠ると、他人様にまで迷惑をかけてしまうことになる。
きちんと名前を名乗っている限り、
たとえそれが亡霊であっても、ロマンがあってよいと思うのである。
出張先のホテルで、
朝方携帯からメールを送った時には何の異常もなかった。
1時間ほどして、
携帯を取り出して操作しようとしたら、
まったく反応しない。
おやおやと思って、いろいろなボタンを押したりしてみたが、
うんともすんとも作動しない。
電話もメールも送信受信ができないばかりか、
入力したスケジュールや電車の時刻も確認できない。
こんなことは初めてである。
困った。
とりあえず、広島に帰ったらすぐに修理に出さなければならないと思い、
これからの予定をあれこれ考えながら新幹線に乗った。
携帯電話はもはや携帯情報端末なので、
非常に便利な反面、それに慣れてしまうと故障した時にパニックになる。
直るまでどれくらいかかるのか。
私の機種は韓国製なので、
「お客様、修理は韓国に送ることになりますので3か月ほどかかります」
などと言われたらどうしようと、悪いことばかり考えてしまう。
いや、韓国製ということは、
「お客様ツイてますね。今はウォン安ですから修理代はいつもの半額ですよ」
などと言われ「ラッキー♪」てなこともありうる話だ。(ないか)
あれこれ考えながら、携帯のディスプレイに目をやった。
画面は表示されたまま、やはりうんともすんとも動かない。
ふと、表示されている時刻が3時間前で停まっていることに気づいた。
ん?
ということはバッテリー切れか?
しかし、充電は昨夜しておいた。
ということは、接続不良か?
私は携帯を裏返してみた。
機械音痴ではあるが、何やら開けることができそうな窪みがある。
その窪みを押したり引いたりしていると、
カバーが数ミリずれて、あっさりと外れた。
中にバッテリーが見える。
そのバッテリーを慎重に外しにかかる。
「ちょっとでも振動を与えると爆発するぞ」。
額に汗がにじむ。
外れた。
「いいか、そっとだ。そっとだぞ」。
そして、バッテリーをもう一度慎重に元に戻す。
ほんの数秒の作業なのに、いやに長く感じる。
「この任務が終わったら、故郷で年金暮らしだ」。
バッテリーを再び装着すると、
携帯の時刻表示が、現在時刻に変わった。
ボタンを押す。
いつもの通り、反応する。
直った。
やれやれ。
携帯を見ると時刻は12時11分であった。
私は、ちょうど通りかかったワゴン販売でコーヒーを買い、
どら焼きを食べた。
ある地方の自動車学校が大都市の広告代理店に看板を頼んだ。
発注したのは去年の秋のことである。
当初は昨年の末くらいの出来上がりを期待していた。
ところが今月になってもまだできていない。
しびれを切らした経営者は、どういう状況なのか確認するために、
先日その代理店の担当者にわざわざ会いに行った。
すると、担当者は、暗い表情でこう言ったそうだ。
「不況で仕事が激減しているんです」。
は?
仕事が減って大変なのはわかるが、
だからこそ、目の前の仕事をちゃんとしなければいけないのではないか。
彼は、自分でさらに仕事を減らしているようなもんだ。
しかし、教習所も似たようなところがあるのかもしれない。
入校が減り続ける不安から、つい、生徒さんの目の前で不安な表情を見せてしまう。
その生徒さんは、実はものすごく大切なお客様だと言うのに。
ピンチに追い込まれたことで、おたおたと狼狽して、
傷口をさらに広げている会社って、
意外に多いのかもしれない。
ピンチは、チャンスなのに。
いま一つ身体がほぐれないため、近くの整体に行った。
もう何度か利用しているが、ここの整体師さんには特徴がある。
語尾が「ますです調」なのである。
「ですます調」ではない、
この整体師さんの場合、「ますです調」といった方が正しいのである。
たとえば、指圧をしながらこんな質問をしてくる。
「このあたりは効きますですか?」
「では、ここは効きますですか?」
「痛みはありますですか?」
「夜は寝れますですか?」
私もついついつられて、
「効きますです」
「ありますです」
「寝れますです」
などとと答えそうになる。
「はい、この辺でよろしゅうございますですか?」
今日もこの言葉で施術は終了した。
連日長時間のパソコン作業がたたり、腰のあたりがずっしりと重い。
仕方ないのでマッサージに行くことにした。
施術してくれたのはマツモトさんという驚くほど背の小さな女性だった。
まだ歳も若そうだが、力はめっぽう強い。
1時間ほぐしてもらった後で、マツモトさんは言った。
「右の腰のあたりがパンパンになっていましたよ」。
私が「左ではないのですか?」と聞いたら、
「左は臀部(でんぶ)がパンパンでした」。
と、少し興奮した様子でマツモトさんは再びパンパンという言葉を使った。
相当凝り固まっていたのだろう。
私が、「ずっと座りっぱなしだったんです」とため息交じりに言うと、
「ああ、そうですか~、ほっんと、パンパンパンでしたから・・・」
と言って、きゃははっと笑った。
「パンパンパンじゃなくって、パンパンですぅ」。
腰がパンパンパン。
それって、どんな状態だろう。
何だかこっちが恥ずかしくなった。
5月のセミナーが終わったら、
すぐに顧客創造研究会の合宿ミーティングが控えている。
場所は東北の温泉地。
日程はいつもより1日多い3泊4日である。
昨日、会場のホテルから見積もりが届いた。
金額を見て目が飛び出そうになった。
おやおやと思いながら、よく見ると、
電話で聞いていた宿泊代が一人当たり2千円も高い。
きっと女将が勘違いしたのだろう。
それはよいとして、問題は二次会である。
ここでどれくらい費用がかかるかによって総額が大きく左右される。
おそるおそるホテルのホームページを覗いてみた。
なんと、クラブがある。
まずい。
しかも、名前は「鍵(かぎ)」。
「クラブ鍵」。
ここでいくらかかるかが文字通り「鍵」になりそうだ。(うまい)
しかし、入ったら最後、男たちはもう何が何だかわからなくなるだろう。
いっそ、誰も入らないように私が仁王様のように入口に立っていようか。
それとも、やはり警備員を配置するか。
5月に開催するセミナーを企画している。
今回はなんと講師が6人もいる。
バレーボールのチームができるほどの陣容である。
各分野のスペシャリストが勢ぞろいするが、
中にはベストセラーを出した有名な方も講演してくださる予定だ。
朝10時30分から夕方5時20分まで、講座は全部で7つに分かれる。
聴く人は頭がぐでんぐでんに疲れるだろう。
しかし、最後に明るい光が差してくるような希望が持てるセミナーにしたいと思う。
それにしても講師が6人もいると、
誰か持ち時間をオーバーするのではないかと心配になる。
以前、ある方が大幅に時間をオーバーして、後ろでやきもきしたことがある。
そして、今回もその人がしゃべることになっている。
もしもまた、時間がきても話をやめなかったらどうしよう。
いっそのこと、両脇に警備員を配置して、
鐘の音を合図に警備員が講師の両脇を抱えて外に連れ出す、
というのはどうだろう。
うん、それ、いいかも。
バイクに乗ると脳が活性化される。
ある大学教授がそんな研究結果を発表していた。
なんでも、記憶や情報処理、集中力などをつかさどる脳の領域が、
バイクを運転することでその機能が向上するらしい。
ずいぶん昔のことになるが、私が新入社員の時、
業務でスクーターに乗ることを上司から命じられた。
私はそれまで、原付さえ乗ったことがなかったので、
「スクーターは乗ったことがありません」と言ったら、
上司からすかさず 「スクーターに乗れない?やめてしまえ」と言われた。
私は、仕方なく一人で練習をした。
マイクロバスにぶつかりそうになりながら、じきに何とか運転できるようになった。
しかし、その時の上司の言い方には少々腹が立った。
「スクーターに乗れない?だったらちょうどよかった。
バイクに乗ると脳が活性化されると言うから、川崎君のためにもいいよ」。
などと言ってくれたら、喜んで乗ったのに。
しかし、原付に乗れないのは会社では私ぐらいだったから、
上司は本当のところ
「スクーターに乗れない?バカ野郎、てめえ、死んでしまえ!」
ぐらいは言いたかったのかもしれない。
脳トレになったかどうかはわからないが、
スクーターに乗ることは楽しいことだということを
23歳の時、はじめて知った。
だからと言って、これから二輪の免許など取る気はない。
念のため。
膝の上に猫をのせてソファーに座っていた。
猫はあおむけのまま目を閉じて、
おなかをなでると、気持ち良さそうである。
ふいに猫がすこしだけ体をよじった。
次の瞬間、
鼻が曲がるほどの強烈な異臭がした。
「今、猫が臭いオナラをした」。
妻に言うと、大声で笑っている。
1時間後、風呂からあがってみると、猫はソファーで丸くなって寝ていた。
私はその横に座って、ぼんやりしていたら
ふたたび強烈な臭いが襲ってきた。
妻に言うと、「うそでしょ?」と言いながら、猫のお尻の方に鼻を近づけている。
次の瞬間、妻は悲鳴をあげて飛びあがった。
何これ!と言いながらせき込んでいる。
妻は、そのオナラのせいか今朝、扁桃腺が腫れてしまい、
病院で抗生物質を処方されて帰ってきた。
その後、猫はスカンクと呼ばれている。

会員向けニュースレター「ほっぷ&すてっぷ」3月号ができた。
今月も、ある教習所の様子を書かせてもらった。
そこでは、もう、ドラマとしか言いようがないほど、いろんなことが起こる。
二転三転、どころか七転八倒。(どこかで聞いたな)
トントン拍子に順調にきていたのに、想定外のことが勃発し一気にどん底状態。
ホップ、ステップ、肉離れ。(これもどこかで聞いたな)
しかし、そこでまた、予期せぬことが起こる。
競合校が勝手につまずいたり、別の教習所の人に助けられたり。
環境の変化に適応できる生物が最後に生き残るという。
企業も同じである。
変化するのはしんどいが、それはじきに進化をもたらす。
変化を拒むのは簡単なことだが、それはじきに破滅をもたらす。
それにしても、変化している教習所というのは実におもしろい。
こんなことを言ったらバチが当たりそうだが、
ハリーポッターやレッドカーペットなんかより、よっぽどおもしろい。
いや、ほんと、マジで。

ある経営者がご支援先の教習所の方と、
地元にあるキャバクラに行った。
キャバクラ嬢に「免許を持っているか?」と聞いたら、
3人とも「持ってなーい」と言ったそうだ。
今度は、ご支援先の教習所のことを知っているか聞いてみたら、
「しらなーい」と答えたそうである。
経営者によると、キャバクラ嬢が教習所の名前を知っているかどうかは、
地域における知名度を知る上で重要なポイントらしい。
「もっと、PRをしなくてはいけませんね」。
「そうですね」。
そんな結論が、キャバクラで出されたのであった。
時にはキャバクラに足を運ぶことも経営者の大切な仕事なのである。
ということにしておこう。
もう1年以上も前から蛍光灯を電球色に替えるように
アドバイスをされ続けている教習所がある。
先月、期待して行ったがやはり替わっていなかった。
社長は「いやあ、明日、電球が届きますから」と余裕の表情を見せた。
そして、昨日、その教習所に行った方から写メールが届いた。
おお!替わってい・・・ちょっと待て。
よく見ると、電球色と白色が混ざっているではないか。
事務員さんが「字が見えにくい」と反対したのだそうだ。
それで、事務所部分は替えずに、ロビー部分だけ替えたという。
なんだそりゃ。
すぐ慣れるのに。
でも、これってどう見てもヘンだろう。
いや、ほんと、マジで。
今月は卒業式シーズンである。
1日、2日あたりに高校の卒業式が行われた地域も多いのではないか。
ご支援校では、この時期を見計らって、
ポスティングやダイレクトメールを実施している。
ある教習所で、指導員さんが裏にコメントを書いた名刺とチラシを投函してまわったところ、
次の日にさっそく名刺を持って入校した人がいたそうである。
ある教習所でも、DMを打つことで今月あと50人の新規入校を狙っていると言う。
進学組を取り込むためには、絶好のタイミングなのである。
もちろん、3月末までに卒業させることが大前提になる。
閑散期に一人入校させるのに比べれば、
この時期に10人入校させることの方が100倍簡単だ。
問題は、それができるかどうかだ。
できないところは、残念ながらお客さんは逃げて行ってしまう。
え、夏がきたら来てくれるだろうって?
プラス思考にもほどがある。
千葉に住んでいる姉から、
夫(義兄)と息子(甥)が、久しぶりに広島に帰るので、
よろしくと電話があった。
何か理由があるのかと聞いてみたら、
広島市民球場に行くのだと言う。
調べてみたら、その日はオープン戦が予定されていた。
中心部にある今の広島市民球場は今年で最後となり、
広島駅のそばに新球場、
「マツダ ズームズームスタジアム」(なんじゃそら)
がじきに完成する。
そう言えば、甥っ子はカープの大ファンであった。
父と子は、子供のころから応援してきたカープの本拠地球場を胸に刻むべく、
わざわざ広島にやって来るのである。
しかし、どうも腑に落ちない。
甥っ子とは小学生の頃、よくふたりでいっしょに空き地で野球をして遊んだが、
私は、阪神ファンになるべく洗脳したつもりであった。
スターティングオーダーはすべて阪神の選手だったし、
打席に入る時はいちいち大きな声で「一番バッター真弓!」などと叫んでいたのに。
ちなみに5番バッターは必ず竹之内であった。
なのに、なぜ?
なぜカープファンに??
教育はむずかしい。
昨年度、V字回復を遂げたある教習所が、
去年の秋以降、内部のゴタゴタで業績が急降下してしまった。
品質を向上し、さまざまなシステムを導入して、
一時は急激に入校生が増えたが、
やがて、きりきりと音をたてて地に落ちた。
なぜそうなったか?
いくら、最強のシステムを導入しても、
そこで働く人は容易に変わらないのである。
根本から社員教育をやりなおすことになった。
とはいえ、一部の社員の中には、何が問題で、
何をしなければいけないかをよく理解している人がいる。
幹部候補の社員も育ってきた。
彼らが危機感を抱き、がむしゃらに募集した結果、
2,3月の数字も何とか盛り返してきた。
急降下は、力相応であったことに気づいた今、
はっきりと、進むべき方向と光が見えてきた。
V字の後で急降下したあと、再度、V字回復をめざす。
4月からW字回復への挑戦が始まる。