「泥縄にはふたつの意味があるんです」。
ある経営者が言った。
「ひとつは、"泥棒を捕えて縄をなう(糸から縄をつくる)"という従来の意味です」。
そう言えば、麻生総理も「そんな泥縄式のやり方で国民は納得すると思いますか?」
などと、国会で叱られていた。
「もうひとつは、"泥棒に縄をさせる"という意味です」。
はて、泥棒に縄をさせるとは、いかなる意味か。
経営者はこう説明してくれた。
「どんなに景気が悪くなって、派遣切りが行われて、失業者が増えて、中小企業が大変な状況に追いやられても、官僚や公務員にはきちんとボーナスが出ます。そんな人に財政改革や雇用対策なんてできるわけがありません」。
たしかに、泥棒に縄をさせたところでしっかりと縛るはずはない。
痛みのない、生ぬるい縛り方になる。
官僚も、自分たちが痛みを伴うような政策は、なんだかんだと言って実現させないはずだ。
これぞ、泥縄。
なるほど、うまいことを言う。

