ある街の公園に行ってみた。
大きな池の外周をしばらく歩いてから、ベンチに腰掛けた。
池の表面からカメが顔を出している。
おやおやと思っていたら、今度は大きなオニヤンマが目の前を通り過ぎていった。
池の表面から突き出た杭には、海が近いせいかたくさんのカモメが羽根を休めている。
大学のサッカー部だろうか、数名の赤いユニフォームが声を上げながら背後を走り抜けていった。
どうやら外周をぐるぐる周っているらしい。
すぐ横にあるしだれ柳が風に揺れてさわさわと音を立てている。
また、オニヤンマが近づいてきた。
ふと目が合った。
さっきと同じオニヤンマのような気がした。
サッカー部と同じように外周をぐるぐる周っているらしい。
しばらくぼんやりしていたら、あくびが何度も出てきて涙が溢れそうになった。
こんな公園が家の近くにあったら、毎日でも散歩するのだが。
しないか。

