妻は、いつも集荷にくる郵便局の担当者のことを「おっさん」と呼ぶ。
そんな呼び方をするには理由があるのだという。
仕事が遅くて知識も乏しく、あきれることが多いかららしい。
先日、私がたまたま家にいる時に「おっさん」はやってきた。
私は、作業が終わるのを奥で待ったいた。
ところが、集荷してもらう郵便物はわずかひとつなのに、異様に時間がかかる。
しばらくすると「すみませーん」と声がする。
終わったものと思って玄関に行くと「おっさん」はいろいろな料金表を引っ張り出して困惑した顔をしている。
そして、私に聞いた。
「あのー、これは、ゆうメールでしたっけ?」
「うー、590円で合ってますよね?」
私は、「なぜ私に聞く?」と心の中で突っ込みながら返事に窮していると、「おっさん」は「まあ、これでええんか」と独りごとを言い残して、「すみませーん」と帰っていった。
妻にそのことを話すと、今はまだマシになった方で、以前はこちらでいつも料金を調べておいて、過去の領収書も出しておいて、「おっさん」の質問に備えていたのだと言う。
「おっさん」は郵便局が民営化になって以降、ウチに来るようになった。
恐るべし、郵政民営化。

