ご支援先の経営者があきれた顔でこんな話をしてくれた。
その経営者の知り合いが、子供が通う小学校のPTAの会合に参加した時の話。
その会合には、ある教習所の社長も参加していたと言う。
そして、その社長はいきなり初対面の他の親にこんなことをお願いしてまわったそうだ。
「10年経ったら、ウチの教習所で免許取ってくださいね。〇万円安くしますから」
その社長は、初めての会合で名刺交換もしない内から、売込みを始めたらしい。
高校ならまだわからなくもないが、相手は小学生である。
その場にいた親たちは全員、開いた口がふさがらなかったそうだ。
空気が読めないどころではない。
なんてずうずうしい。
なんて厚かましい。
経営者がやれやれと思って聞いていたら、その知り合いの方はさらに別のPTAでも同じような話を聞いたと言うのである。
やはり、別の教習所の経営者が小学生の親に対して売り込みをしていたと。
「社長、この業界って、一体どうなっているんですか?」
そう言われて経営者は、恥ずかしいやら、情けないやらで、何とも憂鬱な気分になったそうである。
少子化や免許離れといった厳しい環境で淘汰が進む業界。
それよりも、私利私欲から自滅する教習所の方が多いのではないか。
ふと、そんな気がした。

