腹が痛い。
とても痛い。
夜中に痛みで目が覚めた。
痛みは朝になっても治まらない。
なぜだろう。
どうしたことだ。
きりきりと激しい痛みが襲う。
痛みとともに下痢の症状も出てきた。
何か妙なものを食べたのだろうか。
そう言えば、21日の夕食に納豆が出た。
妻の分はなく、私だけに出された納豆だ。
この時、その納豆を以前食べたような記憶がうっすらとよみがえった。
2,3日前、いやもっと前だ。
妻に納豆の賞味期限を聞いてみた。
「大丈夫です」
もう一度、本当に切れていないか聞いてみた。
「ですから、大丈夫です」
納豆をかき混ぜながら、粘りが弱々しいのが気になった。
やはり、納豆が原因だろうか。
はっ。
妻に賞味期限が切れていないか聞いたとき、「大丈夫」だと言っていた。
再度聞いたときも「大丈夫」だと言っていた。
切れていないかと聞かれたら、普通、「切れていません」と答えはしないだろうか。
なんだ「大丈夫」というのは。
はっ。
「大丈夫」というのは、「賞味期限は切れているけど、少しだけだから大丈夫」という意味かもしれない。
切れていなければ、「切れていません」と言うはずだ。
そうだ、そうに違いない。
納豆の包装パックには賞味期限が書いてある。
しかし、もう昨日のことだからすでナイロンゴミとして出されているかもしれない。
痛む腹を抱えながら、台所の隅にあるゴミのボックスを開けてみた。
あった。
いきなり目に飛び込んできた。
納豆の包装パックだ。
間違いない。
賞味期限。
7月の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20日。
もう、そんなことはいい。
腹が痛い。
これから出張だと言うのに。

