ある教習所で、指導員数名と営業ミーティングを実施した。
みんな、どこか暗い顔をしている。
中でも、露骨に嫌そうな顔をしている女性指導員(Iさん)がいる。
もう、ベテランの領域に入る百戦錬磨の指導員のようである。
彼女は、私の話を黙って聞いていたが、その内、ぽつぽつとしゃべるようになった。
私とはあまり目は合わさないものの、言うことがとにかく面白い。
おもろいおばちゃんなのである。
みんなも、Iさんの話を聞きながら、ゲラゲラ笑っている。
私もゲラゲラ笑った。
ところが、最後に次のようなことを言った。
「私は、教習している時でさえ、後ろで見られるのはイヤなのに、訪問にまでついてこられて横にいられるのは絶対イヤ」
このIさん、少し前に私がこの教習所で全員を対象に営業(伝道師活動)の話をした後で、上司にこんなことを言ったそうである。
「課長、あの人の話し方は、マルチ商法の話し方そっくりですよ。ゼッタイ騙されますよ」。
人は見かけが9割という。
暗いとか、とっつきにくいとか言われるのならわかる。
実際、そうだから仕方が無い。
しかし、マルチ商法というのは、いかがなものか。
さらに、「同行は絶対イヤ」発言。
イヤとかキライと言ったら、逃れられるとでも思っているのだろうか。
ふっふっふっふっふ。
こうなったら、何が何でも同行してやる。
どこまでも付いていってやる。
富士山の樹海だろうが、九十九里浜だろうが、へばりついてやる。
地獄の果てまで喰らいついてやる。
はっはっはっはっはっは。
さあ、どうするIさん。
別にどうもしなくていいが。


